転職引き止めにあった時の対処法

しつこい引き止めには対策を! スムーズに退職・転職するための対処法

会社を辞めると上司に告げた時の反応として、すんなり受け入れてくれる場合と引き止められる場合と2パターンがあります。前者は少し寂しい気がしますが、次の会社の内定も出ているのに、あまりにしつこく引き止められるのも困りもの。


引き止めのせいで新しい会社への入社タイミングを逃した、という事態を避けるためにも、以下のような対策を知っておきましょう!

給与額アップや部署異動で引き止められる場合

給与額が低いことが転職理由である場合、「給与をあげるから考え直してほしい」と言われることがあります。しかし、昇給は通常会社のルールにのっとって行われることですから、すぐに上げてもらえるとは限りません。また、仕事内容に不満があって転職をする場合は、希望部署への異動を提案されることもあるでしょう。

このように、待遇改善を引き合いに引き止められることはよくありますが、給与アップや異動が実現するのは1年、2年先、ということもよくある話です。
新しい会社の内定が出ているのであれば、「ご提案ありがとうございます。けれども自分の決心は固いことをご理解くださると幸いです」と、丁重かつはっきりと伝えてください。

引き止めを抑止するには転職前のこのアクション!

引き止めに対応するのは意外と大きなストレスがかかります。なるべくスムーズにやめたい場合は、以下のようなことに留意しましょう。

① はっきりと退職の意志を告げる
まずは自分自身が、「もうこれで退職するんだ」という意識を強くもってください。それを濁さず、きちんと伝えましょう。交渉の余地を与えない態度で臨むことが重要です。

② あらかじめ相談しておく
転職活動が本格化する時点から、それとなく転職を考えているということを相談しておきましょう。急に「来月退職します」と言われたら、誰でもびっくりし、引継ぎなどに不安がある状況では、「とりあえず引き止めよう」となるのも無理はありません。

③ 辞めやすい時期を選ぶ
繁忙期や年度末などは何かと忙しい時期。そんなときに辞められると困る、という上司の気持ちも理解できます。なるべくそのような時期を避け、しっかり時間をとって後任の採用、引継ぎができる時間を相手にも与えてください。

引き止めようがない理由で制止する!

「給料が安いから」「人間関係が悪いから」「やりがいのある仕事ではないから」と、不満を理由に退職相談をすると、改善を理由に引き留めされる可能性があります。そうではなく、

-より規模の大きな会社で実力を試したい
-海外展開のある会社でグローバルに働いてみたい

などと、今いる会社では叶わない条件を理由に挙げるようにしてみましょう。

最終的には「退職届提出」で引き止め交渉にピリオドを!

部下が辞めると管理者としての評価が下がるという企業では、管理者が自分の評価を下げないためだけに、しつこく引き止めをするというケースもあります。また、どうしても交渉の目途が立たないような場合には、日付を明記した退職届を出し、きっぱりと退職の意志を告げ、交渉のテーブルから離れることも大切です。

法律上は、2週間前に退職の意を告げればよいということになっています。できるだけ穏便に、両者納得の元で退職するのがベストですが、しつこい引き留めにあった場合は心を鬼にして、きっぱりとした態度で接することも必要でしょう。

イラスト:桔川 伸

文:坂口弥生

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