面接会場には何分前に着くべき?ベストなタイミングや注意点を解説

面接当日は、応募先の受付・採用担当者や面接官などに不安を与えないよう、最適なタイミングで面接会場に着きたいものです。
この記事では、面接会場に着くべきベストなタイミングについて解説しつつ、早く到着した場合や遅刻した場合の対処法、面接当日になって慌てないための準備についてもお伝えします。
面接会場には何分前に着くのがベストなのか
特段の事情がなければ、面接日の遅刻はNGです。例えば寝坊や電車の乗り逃しなどは、応募先からの評価を下げてしまいかねません。
しかし、面接開始が10:00だからといって、1時間前の9:00に面接会場まで足を運んでしまうと、予定よりも早く待合室の準備をさせる形になってしまい、応募先に迷惑をかけてしまうおそれがあります。
よって、面接会場には、早く着き過ぎても、遅く着き過ぎてもいけません。
以下、面接会場には何分前に着くのがベストなのか、基本的なマナーについて解説します。
面接会場には「10~15分前」に着くのがベター
面接会場には、概ね「10~15分前」に到着するのが、基本的なビジネスマナーです。
面接会場の最寄り駅に到着したのが早かった場合でも、すぐに受付を済ませようとせず、コーヒーショップなどで時間をつぶしてから、10~15分前に着けるよう面接会場に向かいましょう。
15分前に面接会場入りしていれば、一般的には5分程度で受付が終わり、その後の応接室・待合室への案内まで約10分のゆとりが生まれるため、受付担当者や面接官の準備もスムーズです。
ただし、エレベーターで高層階に移動する必要がある場合は、移動時間を加味して20分前に応募先企業が入っているビルに着いておくなど、ゆとりをもったスケジュールを組むと安心です。
オンライン面接の場合は「5分前」にスタンバイ
自宅などでオンライン面接に臨む際は、5分前にスタンバイしておき、いつでも面接がスタートできるよう準備します。
応募先によっては、メール・チャットなどで入室時間を指定される場合もあるため、その場合は指示に従ってください。
Webカメラやマイク、ヘッドセットのテストに関しては、面接が始まる20~30分前までに確認を済ませ、万一不具合があれば面接官に連絡を入れましょう。
面接受付までの理想的な流れ
面接会場に到着してから、受付を終えるまでの流れを把握しておくと、面接日のスケジュールを立てやすくなります。
以下、自宅を出てから受付を済ませるまでのモデルケースをご紹介します。
AM8:00 | 起床
準備にかかる時間を考慮して、前日にアラームをセット <例>
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AM10:30 | 応募先の場所を実際に確認し、近場で時間をつぶす |
AM10:45 | 応募先、面接会場に向かい、受付を済ませる <有人受付の場合> 以下のようなイメージで挨拶し、受付の人に取次ぎをお願いする 「こんにちは。(おはようございます)本日11時から採用面接のお約束をいただいている○○と申します。採用ご担当者様の△△様にお取次ぎいただけますでしょうか。」 <無人受付の場合> 内線電話、インターホンなどを使い、相手方に次の情報を伝える
<受付がない場合> 入口近辺の従業員に「お忙しいところ恐れ入ります」などと声をかけ、自分の氏名と面接の予定がある旨を伝える 担当者の名前が分かる場合は、声をかけた際に伝えておく |
AM10:50~55 | 応接室、または待合室などで待機 |
AM11:00 | 面接開始 |
面接会場に早く着いてしまった場合の対処法
時間にゆとりを持たせて予定を立てた場合、公共交通機関での移動などがスムーズに進めば、15~30分ほど時間が余るケースがほとんどです。
そこで、早く到着したケースをあらかじめ想定しておき、面接会場近辺に次のような施設がないかチェックしておきましょう。
- コンビニ(イートインスペースあり)
- カフェ
- ファストフード店
- ビル内にある広場
- ベンチなどがある公園 など
もし、応募先の企業が入っているオフィスビルの1Fにトイレがある場合は、ありがたく使わせてもらい、身だしなみを整えましょう。
どうしても遅刻してしまう場合の対処法
予定通りに到着しようと手を尽くしたものの、どうしても時間通りに面接会場まで出向けない場合は、次にご紹介する対処法を検討しましょう。
遅刻が確定的になった段階で連絡を入れる
電車が事故や故障のため動かなくなった場合、バスが故障して立ち往生した場合などは、焦ることなく現状を把握することが大切です。アナウンスをよく聞いて、現状と運転再開の目途などを確認した後、遅刻が確定的だと分かった場合は応募先の採用担当者に電話連絡を入れます。
電話連絡をする際は、必ず次の点を伝えるようにしましょう。
- 遅刻してしまうことへのお詫び
- 遅刻が避けられなくなってしまった理由
- 応募先に到着できそうな時間(分からなければ定刻よりも何分遅れそうか伝える)
電車・バスの車内にいる状況で、すぐにスケジュールを確認できない場合は、改めて連絡を入れる旨を伝えましょう。
寝坊や体調不良が理由の場合は「正直に」伝える
遅刻の責任が自分にあることを伝えなければならない場合、真摯な気持ちでの電話連絡が求められます。寝坊した際は、言い訳を考えず、素直に「恥ずかしながらスマートフォンのアラームが起動せず、本日寝坊してしまいました。大変申し訳ございません。」などと一言添えてから、到着時間を伝えて採用担当者の回答を待ちます。
面接当日の発熱や、前日のケガなどに関しても、正直に採用担当者に伝えて判断を仰ぎましょう。
病院に行って診断を受けたら、改めて採用担当者に具体的な症状を電話で説明し、後日再度面接を行ってもらえる場合は静養して面接に備えましょう。
絶対にやってはいけない「ドタキャン」
面接に遅刻するのが決定的になった際、最もやってはいけないことは「ドタキャン」することです。ドタキャンは、せっかく時間を作ってくれた応募先に対して大変失礼な行為であり、応募先に戸惑いを与えるだけでなく、担当者側でも今後の予定調整に関するメールを送信するなどの手間がかかります。
当然、応募先の評価が悪くなることが予想されますし、転職エージェントなどを利用して面接の予定を立てていた場合、自分を担当してくれたキャリアアドバイザーにも迷惑がかかるため、絶対にやめましょう。
面接当日「あと何分で着くだろう」と悩まないための準備
面接当日、普段行き慣れない場所に足を運ぶ場合、予定外の出来事があるだけで「予定通り到着するだろうか」と不安になってしまうかもしれません。
しかし、前日までに次のような準備をしておくと、面接当日も落ち着いて移動できるはずです。
交通手段とルートを事前に検索 |
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持ち物と着るものは前日に準備 |
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採用担当者の情報を手帳にまとめておく | どの部署の、どんな役職の担当者と話をするのか、忘れないよう手帳にまとめておく ※(手帳の情報を見ながら電話することで、言い間違い・勘違いを防ぐことができる) |
前泊する場合はホテル周辺の情報も確認 |
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まとめ
面接会場には、10~15分前に到着するようにし、早過ぎる、または遅すぎる到着にならないようスケジュールを調整しましょう。
オンライン面接の場合は、5分前にスタンバイするのが基本ですが、先方が指示したタイミングがあればそれに従ってください。
諸々の事情で遅刻しそうな場合は、すぐに採用担当者に連絡し、謝罪と遅刻理由、到着予定時間を伝え、ドタキャンは絶対に避けましょう。
面接当日に慌てないために、交通手段、持ち物、担当者情報、応募先の近隣情報などは、面接前日までにリサーチしておくと安心です。