「今の仕事向いてない……辞めたい」と思ったときの対処法と注意点

「今の仕事向いてない……辞めたい」と思ったときの対処法と注意点

社会人として仕事を続けていると、自分が周囲と比べて劣っている気がしたり、仕事に楽しさを見出せなかったりして、ふと「向いてない」・「辞めたい」と思う瞬間もあるでしょう。

そのような気持ちを放置していると、仕事へのモチベーションが下がってしまったり、体調を崩したりするおそれもあります。

今の仕事が向いているかどうか、辞めた方が自分のためになるかどうかについては、将来のためにも慎重に判断したいところです。

この記事では、仕事が向いてないと感じたとき・仕事を辞めたいと思ったときの対処法や、転職などに踏み切る際の注意点を解説します。

「この仕事向いてない」と感じるサイン

自分が「この仕事向いてない」という感覚を覚えたときは、次のようなサインが出ていないかどうかチェックしてみましょう。

自分が進歩・成長できていないと感じる

仕事をする中で、自分が進歩・成長できていると感じられるかどうかは、仕事へのモチベーションを良好に保つ上で大切です。

しかし、現在の職場で「努力しているはずなのに、成果にも自分自身の成長にもつながっていない」と感じている場合、それは自分に向いてない可能性があります。

また、このケースに関しては、いつの間にか仕事内容がルーティン化している、新しいことを覚える機会が失われているなど、職場環境が原因で学びの機会が失われている状況も考えられます。

自分の得意分野や長所を活かせていないと感じる

アルバイトも含めさまざまな仕事を経験していると、自分にとっての得意なことや長所が何なのか、漠然とイメージできる人も多いはずです。

例えば、牛丼屋でのアルバイトは3ヶ月しか続かず、リゾートバイトの裏方の仕事は長く続けられた経験がある場合は、接客等がなく決められた作業をコツコツと、計画的に行う仕事が得意だと分析できるでしょう。

このように、仕事をする場合は得意分野を活かした方が長続きしますが、長所が活かせていない職務に従事していると、それが原因で「仕事に向いてない」と感じてしまうおそれがあります。

現在の職場で将来も働き続けるイメージが見えない

同じ職場で働き続ける以上、自分の「キャリアビジョンの実現」が現在の職場で実現できるかどうかは大事なポイントです。

しかし、キャリアパスも含め将来活躍できそうなイメージが見えない場合や、上司や先輩の姿を見て同じ働き方をするのが難しそうだと感じた場合は、その一因として「仕事が向いてない」ことが考えられます。

例えば、上司が高収入を得ていることは分かっていても、毎日激務をこなしているような姿を見てしまうと、本当にそれ以外の選択肢はないのか考えたくなるのは必然かもしれません。

同期・後輩よりも仕事が遅い・要領が悪いと感じる

自分と同じ時期に入社した人や後輩に比べて、頑張りは認められるものの仕事が遅い・要領が悪いことなどを指摘された場合、それは仕事に対する適性に差があることが一因と考えられます。

自分がそう思い込んでいるのではなく、他の人たちから見てそのように評価されるのであれば、自力での改善には限界があるかもしれません。

不安で休めない・体調が悪い

仕事を終えたら、帰宅後はしっかり身体を休めて、次の日の仕事に備えなければ身体が持ちません。

しかし、寝ようとしても明日の仕事が不安で眠れなかったり、頭痛などで朝起きられなかったりする場合は、現在の仕事が心身に悪影響を及ぼしているおそれがあります。

仕事を「辞めたい」という感覚が正しいサイン

仕事が向いてないというよりも、どちらかというと仕事を「辞めたい」という感覚が正しいサインとしては、以下のようなものがあげられます。

自分の意見や考え・存在が尊重されていないと感じる

仕事そのものには面白みを感じていても、職場で自分の意見が通りにくかったり、尊重されていないと感じたりすることが多い場合は、仕事や職場との間にミスマッチが生じているかもしれません。

無理をしなければ仕事を仕上げられなかったり、我慢しなければプロジェクトが進まなかったりする状況が続いているなら、それはその仕事が自分に合っていない可能性があります。

このケースにおいては、職場の人間関係にも少なからず問題が生じている状況が想定されるため、それも踏まえて自分の今後について考えることをおすすめします。

仕事のミッションや職場の価値観に違和感がある

仕事を覚えたり、現在の職場のことを詳しく知ったりするうちに、次第に仕事そのもののミッションや職場の価値観に違和感を覚えた場合、その違和感を同じ職場で解消するのは難しい可能性もあります。

例えば、働き始めた頃は利益重視のスタンスに違和感を抱いていなかったものの、顧客からのクレームなどを頻繁に聞くようになり「もっと違うやり方があるのではないか」と考えるようになったケースなどが該当します。

「この人優秀だな」と思っていた人が辞めていく

自分や他者の目から見て優秀だと感じている人が、なぜか辞めていく機会が多い職場は、構造的な問題を抱えている可能性があります。

可能な範囲で、辞める人から詳しく話を聞いてみると良いでしょう。
その上で、現在の職場での改善は難しいだろうと思われる問題だと分かった場合は、自分もこれからの身の振り方について考えてみてもよいでしょう。

この仕事「向いてない」・「辞めたい」と感じた時の対処法

現在の職場で仕事を続けていくうちに、少しでも「向いてない」・「辞めたい」と感じることがあった場合は、次のような対処法が考えられます。

自分が「向いてない」・「辞めたい」原因を深堀りする

現在の職場で任されている仕事が「向いてない」・「辞めたい」と考える場合、そこには何らかの原因があるはずです。

もし、現在の仕事や職場についてネガティブな気持ちを抱いたら、それを放置せず「なぜ~なのか」という質問を、以下のようなイメージで繰り返していきます。
以下は一例です。

なぜ現在の仕事が向いてないと思うのか 同僚の仕事のスピードや判断の速さについていけないから
なぜ同僚についていけないと思うのか 同僚は定時退社できているが、自分は残業することが多い
なぜ自分の仕事が同僚に比べて遅いのか 先輩からやり方を教わった作業は効率的にできるが、それ以外のやり方を知らない
なぜ同僚から仕事を教わることができないのか 表計算ソフトのプログラムについて、過去に同僚からやり方を教わったが、自分にはそれを理解する素養がなく、基礎から学ばないとついていけないと思う

この例に限って言えば、どうやら表計算ソフトのプログラム技術に乏しいことが原因と考えられます。
よって、表計算ソフトを独学で勉強するか再度社内で教わる、もしくはそのような技術を必要としない仕事を担当するか検討する必要があるでしょう。

自分を客観視してみる

仕事に「向いてない」・「辞めたい」という気持ちが生まれたとき、きっかけになった出来事や、職場の状況などが客観的な事実として存在します。

逆に考えると、ある事実を自分の感情・個人の意見に基づいて判断・した結果、向いてない・辞めたいという気持ちが生まれたとも考えられます。

そこで、まずは自分の身の回りの現実・事実に目を向け、自分の存在もその現実の一部としてとらえ、自分が職場でどのような役割を果たせているのかイメージしてみましょう。

もし、自分がいることで仕事が滞っている、誰かの言動・職場の慣習などによって自分の仕事が滞っている状況が明白である場合は、それを改善できないか考えます。

逆に、仕事自体は滞っておらず、特段周囲からも不満は出ていないはずなのに不安や辛さを感じているようなら、それは自分の中に何らかの問題があると分かります。

上手く客観視ができない場合は、色々な人から意見を聞いてみるのも良いでしょう。

この仕事「向いてない」・「辞めたい」と思って転職活動を始める際の注意点

仕事が向いてないと思ったことをきっかけに転職活動をスタートさせる場合は、次の点に注意しましょう。

●自分に「向いている」仕事の当たりをつける
●複数の業界や職種について研究し、資格取得など前向きに努力する
●転職エージェントのキャリアアドバイザーなど、プロの視点から適性・能力を判断してもらう

やみくもに転職活動を始めても、自分の思い通りの結果につながるとは限らないため、最低でも自分に何が向いているのか、これまでの経験も含め業界・職種の当たりをつけておきましょう。

そのためには、できるだけ多くの業界・職種について知見を深めることが大切です。

具体的な転職先を決める前に、応募予定の仕事に適性があるかどうか確認するため、関連資格の取得を目指すのも一手です。

転職の経験がない場合は、転職エージェントに所属するキャリアアドバイザーなどの意見も参考にして、プロの視点から適性・能力を判断してもらいましょう。

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まとめ

今の仕事に対して思うところがある場合、それが「向いてない」ことに起因するのか、それとも職場を「辞めたい」ことに起因するのか、自分のケースについて分析することをおすすめします。

その上で、原因を深堀りしたり、自分の感情・意見を交えず現状を客観視したりすることで、引き続き努力すれば改善が可能か、あるいは難しいのかが見えてくるはずです。

2024年12月9日公開

文:JOB編集部

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