履歴書はコンビニで買える?購入可能なお店の種類や印刷方法も解説
応募書類の一つである履歴書は、今なお手書きでの提出を求められることが多い書類であることから、パソコンでの作業が一般的になった現代においても、さまざまなお店で履歴書を購入することができます。
もちろん、コンビニにおいても履歴書が売られていることは珍しくなく、また履歴書をパソコンで作成した場合はプリントサービスを利用して印刷することも可能です。
この記事では、履歴書が購入可能なお店の種類や、コンビニなどで履歴書を印刷する際の方法などを解説します。
履歴書はコンビニなどさまざまなお店で売られている
そもそも履歴書は、コンビニだけでなくさまざまなお店で取り扱われている商品です。
以下、履歴書が売られているお店の種類について、コンビニも含め主なものをいくつかご紹介します。
■コンビニ
コンビニは、24時間365日営業しているお店が多いことから、思い立ったらすぐに履歴書を購入できるというメリットがあります。
他のお店で履歴書を購入したものの、書き損じや予定変更などで履歴書の予備が足りなくなってしまった場合は、とりあえずコンビニに行けば履歴書を入手できます。
ただし、履歴書を主力商品として取り扱っているコンビニは少ないため、履歴書の種類が限られてしまうのが難点です。
手書き用の職務経歴書が同封されている商品や、レイアウトが転職向けにカスタマイズされている商品などを購入したい場合は、後述する書店や文房具店を探した方がよいでしょう。
■書店
書店には、各種書籍のほか履歴書も販売されており、比較的種類も揃っている傾向にあります。
よって、いくつかの履歴書を比較検討したい場合は、書店に足を運んでみるのがよいでしょう。
ただし、たくさんの種類の履歴書の中から自分が欲しいものを選びたい場合は、品揃えが豊富な規模の大きいお店を探す必要があります。
小さな書店の場合は、履歴書の種類が限られてしまうおそれがあるため注意しましょう。
■失敗に備えるなら100均
手書きで履歴書を仕上げることに苦手意識がある人は、あらかじめ多くの枚数を揃えておくと安心です。
しかし、履歴書をたくさん購入すると値段も馬鹿にならないため、できるだけ安い価格で購入したい人は100均を利用するのも一手です。
100均も文房具店と同様、規模によってはたくさんの種類の履歴書を揃えているところがあり、中には多くの枚数がパッケージングされている商品もあります。
履歴書にかかる費用を少しでも抑えたい人、失敗に備えて多くの履歴書を準備したい人は、100均での購入がおすすめです。
■文房具店(文具コーナー)
文房具店は品揃えが豊富なので、用途に合わせた履歴書を選びやすいといえます。
その前提で、お店が百貨店や量販店などの中にあるのか、それとも個人商店なのかによって特徴が異なるので、以下確認しておきましょう。
百貨店や量販店に設けられているお店の場合、作り手のこだわりが反映された履歴書を見つけやすい傾向にあります。
自己PR欄が大きいもの、きれいな字で書きやすいよう工夫されているものなどを探すのに適しています。
ただし、売り場を探すのに苦労したり、地方から都市部まで移動しなければならなかったりと、住んでいる地域によっては購入の負担が増えるおそれがあります。
個人商店の場合は、よほどこだわりが強い店主でない限り特殊な履歴書を探すのは難しいものと考えられます。
ただし、取り寄せなど柔軟に対応してくれるお店もあるため、目当ての履歴書が決まっているなら利用してみてもよいでしょう。
その他
先にあげたお店以外にも、履歴書を購入できるお店はたくさんあります。
文具やオフィス用品を取り扱っているホームセンターでは、比較的多くの種類の履歴書が見つかりやすく、在庫も豊富な傾向にあるようです。
スーパーマーケットの生活用品売り場などでも、履歴書を取り扱っていることがあるため、買い物ついでに探してみるのもよいでしょう。
購入を急がないのであれば、ネット通販で欲しいタイプの履歴書を大量に購入しておき、将来の転職活動に備えることもできます。
履歴書をパソコンで自作する場合は、Web上で無料ダウンロードできる履歴書のひな形を使うと、効率的に履歴書を作成できるでしょう。
履歴書を購入する際は「種類」に注目しよう
転職にあたって履歴書を用意する場合、基本的に履歴書の種類は問われませんが、一般的には次のような種類の履歴書を必要に応じて使い分けることになります。
●厚生労働省履歴書書式例
●一般用
●転職用
●アルバイト・パート用
以下、それぞれの種類について解説します。
・厚生労働省履歴書書式例
厚生労働省履歴書書式例とは、これまで公正な採用選考を確保する観点から推奨されていた「JIS規格」の様式例に代わって、2021年4月からスタートした新しい履歴書の様式です。
JIS規格と比較した際、基本的な記載項目は大きく変わっていませんが、次の内容が変更されています。
性別 | かつては「男・女」から選択する必要があったが、任意で記載できるようになった |
---|---|
記入上の注意 |
●以下文言が削除されている 1.鉛筆以外の黒又は青の筆記具で記入 2.数字はアラビア文字で、文字はくずさず丁寧に書く 3.※印のところは、該当するものを○で囲む ●新たに以下内容に変更 ※「性別」欄 記載は任意です。未記載とすることも可能です。 |
自由記入欄 (志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど) |
●「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」を記載する欄が拡張 ●次の欄は削除 ・通勤時間 ・扶養家族数(配偶者を除く) ・配偶者 ・配偶者の扶養義務 |
厚生労働省履歴書書式例は、総じてシンプルな構成になっているため、就転職やアルバイト・パートへの応募に幅広く活用できるのが特徴です。
・一般用
一般用の履歴書は、大まかには厚生労働省履歴書書式例と似た構成となっているものの、次のような違いが見られます。
●自己PR用のスペースが広め
●学歴・職歴欄が少なめ
そのため、どちらかというと「社会人経験が比較的浅い人向け」の履歴書といえます。
・転職用
転職用の履歴書は、総じて職歴欄が広く確保されており、これまでの経歴をアピールしやすいよう工夫されています。
厚生労働省履歴書書式例では職歴を書ききれない場合や、個々の職歴について説明を増やしたい場合などは、転職用を選ぶとスムーズです。
・アルバイト・パート用
アルバイト・パート用の履歴書は、応募職種や出勤を希望する曜日・時間帯などの情報が記載しやすいよう工夫されています。
その代わり、学歴・職歴・自己PRなどを記載する箇所が少なくなっているため、正社員等を募集する求人への応募には適しません。
履歴書をコンビニなどで選ぶ際は「サイズ」も重要
市販されている履歴書は、大きく分けてA4・B5の2つのサイズに分かれており、それぞれ次のような特徴があります。
A4サイズ | ●開くとA3サイズになり、用紙の面積が大きい分だけ記載スペースが多い ●アピールしたいポイントが多い人や、記載事項が多い人向け |
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B5サイズ | ●開くとB4サイズになり、A4サイズに比べて情報をコンパクトにまとめられる ●職歴が少ない人や、文章作成に苦手意識を感じている人向け |
どちらを選ぶのがよいか迷った場合は、企業側に送付する同封書類の大きさと揃えて、採用担当者が管理しやすいよう配慮するのも一手です。
自作の履歴書をコンビニで印刷する方法
自宅にプリンターがないなどの理由から、パソコンで作成した履歴書のデータをコンビニで印刷しようと考えている人も多いでしょう。
コンビニで履歴書を印刷する場合は、主に次の2種類の方法からいずれかを選び、コンビニ内にあるマルチコピー機で印刷します。
USBメモリ・SDカードに保存したデータを使う |
●マルチコピー機のメディア差込口に、USBメモリまたはSDカードを挿入し、画面の案内に従って印刷する ●印刷時は、PDFまたは画像ファイルを用意する必要があるため、Word・Excelデータのまま持ち込まないよう注意 |
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プリントサービスを利用する |
●スマートフォンに保存している写真・PDFなどを、Wi-Fi通信を利用して、コンビニのマルチコピー機で印刷する ●サービスを利用する際、各種アプリのダウンロード・会員登録が必要な場合がある |
履歴書をコンビニなどで選ぶ際の注意点
コンビニをはじめ、さまざまな店舗で手に入る履歴書ですが、購入時はいくつか注意すべき点があります。
まず、応募先企業によっては「履歴書のタイプやサイズを指定する」場合があるため、そのようなケースでは指定された書式・大きさの履歴書を選びましょう。
また、商品によっては送付用の封筒がセットになっているものもありますが、こちらは使用しないようにしましょう。
もし、送付用の封筒を使って履歴書を送付しようとした場合、大事な履歴書を折り畳まなければなりません。
よって、別途送付用の封筒(角2サイズ)を用意しておきましょう。
まとめ
履歴書は、コンビニや文房具店など、色々なお店で購入することができます。
それぞれのお店で選ぶメリット・デメリットがあるため、これから応募する企業の事情などにも配慮しつつ、自分のニーズに合うものを選ぶことが大切です。
実際に履歴書を選ぶ際は、書式やサイズにも配慮すると、納得のいく内容に仕上げやすいでしょう。
なお、自作の履歴書をコンビニで印刷する際は、WordやExcelなどのデータで用意するのではなく、PDFや画像ファイルとして準備する点に注意が必要です。
2024年12月4日公開