転職活動の期間はどのぐらい? 転職活動のステップと内定を勝ち取るポイント

転職活動の期間はどのぐらい? 転職活動のステップと内定を勝ち取るポイント

転職活動の期間の長さは人それぞれ。
特に転職活動が初めての人は、何から始めたらよいのかがわからず、時間がかかることがあるでしょう。

この記事では、転職活動のステップごとに、やるべきことと想定期間、そして内定を勝ち取るポイントを解説します。

転職活動にかかる期間について

働きながら転職活動するのか、現職を辞めてから活動するのかによっても異なりますが、早ければ1か月以内に内定が出る場合もあれば、半年たってもご縁に恵まれないというケースもあります。

働きながら転職活動をする場合、基本は仕事の後に面接に行くことになりますが、「どうしても日中に来てほしい」と言われることも。
その場合、有給休暇を取る必要がありますので、有給残数を確認しておいてください。

退職してから転職活動をする場合は、1日に2件、3件と複数の面接を受けることも可能ですので、その分早く次の職場が決まる可能性は高くなります。

また、20代、30代前半の若手人材は比較的早く内定が出やすい一方、40代以上になってくると、マネージャー・管理職ポジションの求人が多くなる傾向にあります。そのため、面接官の目も厳しくなるため、活動期間が長引くこともあるでしょう。

転職活動のステップとかかる期間の目安

転職が初めてという方のために、転職活動の各ステップを解説します。

Step1. 志望企業の選定と自己分析:約2週間

どんな職種・業界に就きたいのか、どんな会社に転職したいのかを検討し、職種や業種、該当企業についての情報収集をします。

求人情報の有無や、求人情報で提示されている報酬や応募条件などを確認します。
また、自分がどのようにキャリアを積んでいきたいのか、自分のどんな強みや経験を、どう生かせそうかなどの自己分析もし、書き出しておきましょう。

根気がいる作業ですが、このステップを丁寧にしっかり行うことで、後々の活動が楽になります。

Step2. 応募企業のリサーチと決定:1週間

情報収集をしながら受けたい企業を数社に絞り込み、会社のWebサイトなどを読みながら応募するか否かを検討します。
会社のビジョンや社長・先輩社員の声をWebサイトやSNSなどで確認し、共感できるかどうかをチェックしてみましょう。

Step3. 履歴書・職務経歴書の準備:2週間

応募したい企業が決まったら、履歴書と職務経歴書を作成します。
履歴書のポイントはなんといっても「志望動機」です。
なぜこの会社に絞り込んだのかを自問自答し、動機を簡潔にまとめましょう。
受ける会社ごとに多少、志望動機が異なるはずです。

職務経歴書のポイントは、前職でどんな仕事を担当し、どんな成果を出したかということをなるべく数値で表すことです。
営業であれば売り上げ規模、マネジメントであれば部下の人数なども明記してください。

自己アピールはStep1で書き出した自己分析を基にして、受ける会社ごとに表現を調整しながらまとめます。
自信がない方は転職エージェントなどに相談し、添削してもらうとよいでしょう。

Step4. 応募

ほとんどの場合、WEB上で応募することができるので、応募作業には時間はかからないはずです。
WEB応募なら、24時間いつでも応募ができるメリットもあります。

履歴書・職務経歴書を添付することもありますので、パソコン上にデ―タで用意しておきましょう。
郵送を求められる場合には、このタイミングで送ります。

採用担当者は面接以外のところでもマナーをチェックしていますので、メールの文章や郵送方法などに失礼がないよう、注意が必要です。

Step5. 面接(書類選考、1次面接~3次面接など):1~3か月

まずは書類選考があります。
書類選考で落とされる可能性がある場合には、Step3で送った書類をより魅力的にしてみてください。

対面の面接は通常、1社あたり2回、3回と複数回あります。
最初は人事担当との面接。
次に現場責任者との面接。
最終面接で役員や社長と会う、というようなイメージです。

中には「面接は1回のみ」としている会社もありますので、とにかく早く決めたい場合は、そういう会社を受けるという手段もあります。
競争率が高い人気の会社は通常、慎重に面接を重ねることが多いので、よく吟味しましょう。

Step6. 内定

面接をクリアしたら、会社から「内定通知」が届きます。
それに対して返事をすることを「内定承諾」と言い、ここで内定が確定します。よほどのことがない限り、内定取り消しにはなりませんし、もし内定承諾後に辞退する場合は、早めに伝える必要があります。

「給与額が聞いていた内容と違う…」などと言うことがないように、内定承諾をする前に、改めて条件などを書面で確認できるとよいでしょう。
給与額、ボーナスの条件、勤務時間、勤務場所、休日などの諸条件は要チェックです。

内定時には「いつから出社できるか」と聞かれるはずですので、現職を退職していない場合は、「12月1日から出社できる予定です。退職届を出しましたら、正式にご連絡いたします」などと伝えてください。

内定から入社までの期間は、長くても3か月ぐらいが目安。入社がそれ以上先になる場合は、内定先企業に早めに伝えましょう。

Step7. 退職届の提出

内定が出たら、今勤めている会社に退職届を出します。

もし「次の人を採用するまでいてほしい」などと交渉された場合、退職日が遅くなるかもしれません。
もちろん、円満退社が望ましいですが、退職の意思を伝えても辞めさせてもらえないような場合は、最寄りの労働基準監督署などに相談するという手もあります。 

転職活動を長引かせないためのポイント

転職活動をスムーズに進めるためには、以下のようなポイントも重要です。

1.過去の経験が生かせる業界・職種に絞って活動する

全くの異業種への転職も可能ですが、前職での経験を生かせる会社の方が採用を勝ち取りやすいといえます。
面接での自己PRもしやすいでしょう。

ただし「未経験歓迎」という求人もありますので、その場合は過去の経験にとらわれず、今後どんなふうに働きたいかと語れるようにしてください。

2.複数の面接を同時進行する

複数企業に対し、同時に応募をしても構いません。
ただし、できるだけ同じ期間に採用・不採用の結果が出るように進めましょう。
複数社から内定をもらうと比較できるため、より納得のいく判断をすることができると言えます。

3.年末年始やお盆の時期は避ける

年末年始やお盆は企業側も長期休暇に入ることがほとんどなので、次のステップがかなり先になることも。
急いでいない場合はよいですが、早く転職活動を完結させたいという場合、長期休暇の前後は避けましょう。

4.ある程度、活動の終わり時期を決めておく

内定が出ても「ほかにまだ良い企業があるかも…」などと欲が出て、転職活動を長引かせる人もいます。
そういう人は、「年内には転職先を決める」などという目安を決めておくと良いでしょう。

5.初めての転職活動はエージェントに相談するとスムーズ

転職が初めてという場合、自分ひとりで活動すると要領を得ず、無駄に時間がかかってしまいがちです。
エージェントに相談する、または各種求人サイト内のサポートを利用するなど、転職のプロにサポートしてもらうことをおすすめします。

エージェントは数多くありますが、転職活動初心者にやさしいエージェントなら些細なことでも質問しやすく、安心です。
書類選考で落ちてしまう人も、エージェントに添削してもらうとよいでしょう。

JOBでは、キャリアコンサルタントとオンライン相談ができるサービスもあります。(無料)悩みや不安がある方は、ぜひご活用ください。

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まとめ

転職活動は早く終わればよいというものではありません。
じっくりと準備をしっかりし、後悔のない転職を叶えてください!

2024年9月10日公開

坂口弥生(さかぐち・やよい)

<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。現在はWeb制作会社の経営や、1週間6万円から留学できる「Go Global」を運営している
https://dy-planning.net/ https://go-global.info/

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