退職理由は内容よりも答え方! 転職時に気をつけたい回答方法

転職で面接を受けると、必ずと言っていいほど「なぜ退職しようと思われたのですか?」と聞かれます。この質問に隠された意味や気をつけるべき回答方法をみてみましょう。
転職時の面接で「退職理由」を聞かれるワケとは

企業が前職の退職理由を知りたい理由はいくつかあります。一つはあなたが何をモチベーションに仕事をする人かを確認したいということ。「自分の実力をより規模の大きい会社で試したかったから」「今の会社にはない部署でのキャリアを積みたかったから」などであれば、キャリアアップを重要視していることが伝わります。
もう一つは、「自社を辞める時も同じ理由でやめるのではないか」という懸念事項を確認することです。例えば「1年勤めても給与が上がらなかったから」と言えば、報酬があがらなければ転職してもまた辞める可能性があるんだな、と判断される可能性もあるでしょう。
転職時の退職理由はこう答えよう!

不満をもって退職をしたとしても、それをそのまま伝えるのは考えもの。本当のことであったとしても、ネガティブな印象を与え、選考において不利になる可能性も大いにあります。
「昇給がないから」という理由で辞めた場合を考えてみましょう。
「自分のキャリアを考えた時、今が一番努力すべき時期ではないかと考えるようになりました。業界をリードする御社でなら、優秀な方と一緒に仕事をすることで、実力以上の貢献ができると思い志望しました。報酬額の設定も前職よりも上がりますので、資格取得や他社の人との交流などに自己投資し、成果を上げていきたいと思います。」
このように、「自己投資のために給与額アップが必要だった」と説明するのも一つの手です。
こんな退職理由はNG!

一番やってはいけないのが、前職での不満を長々と説明すること。退職時にどれほど悩み、どんなに悔しい思いをしたとしても、それは心にとどめておきましょう。
NG回答例:
「3年も働いているのに全然お給料があがりませんでした。残業代は出ていましたが、残業削減施策などもあり、早く帰れと言われます。仕事が減るわけではないのに早く帰れと言われ、心身ともに疲れました。それに……」
よくある不満の一例で、当然理解してもらえると思いきや、
・給与が上がらないのは評価できるだけの貢献ができなかったのでは?
・残業が多いということだが、業務改善努力はしたのだろうか?
・上司に相談するなど、コミュニケーションはあったのか?
など、不満の裏にある問題点を懸念されてしまうことも考えられますのでご注意を。
転職時の退職理由は事前にしっかり考える
答えづらいケースもありますが、必ずと言ってよいほど聞かれる質問です。端的に伝えられるよう、自分の言葉で事前にまとめておきましょう。