企業はこんな人を求めている! 今必要とされる「管理職の資質」とは

40代の転職ともなると、必ず問われるのが「実績」と「管理職経験」。実績はもちろんですが、部下を束ねた経験や、プロジェクトリーダーとして頼れる人材は、転職市場でも人気があります。
40代に求められるスキルはマネジメント力

仕事に必要な知識、経験があることは大前提。これがまだ不十分という人は、今の職場でしっかり成果を出してから転職を考えたほうが良いでしょう。
その他にも、以下のような能力が問われます。
・会社、従業員、顧客それぞれの立場に立って考えられる能力
管理職たるもの、企業の掲げる目標達成にコミットする必要があります。だからと言って部下に無理を強いたり、顧客の満足度が下がったりするようでは「よい仕事」とはいえません。「三方よし」といわれるように、三者すべてがハッピーになれるバランス感覚を持ち、成果を出すところまで責任を持つ。この能力がとても大切です。
・人を活かす能力
結果を出すためにも、まずは部下との信頼関係が大切。自分の器を広げ続ける努力はもちろん、部下一人一人の能力を最大限に引き出し、成果につなげていく能力が問われます。人の良いところを見つける力、個々をチームとして束ねるコミュニケーション能力が問われます。
・困難に打ち勝つメンタリティ
企業のミッションを達成することは、容易なことではありません。様々な人が関わるところには、もめ事やミスコミュニケーションも発生しがち。どんな時でも妥協案を見出し、トラブルやミスを改善しつつも、抱え込んでつぶれてしまわない強いメンタリティを持つことが必要です
・感情のコントロールをする力
時にはうまくいかなくてイライラすることや、相手に理解されず悲しくなることもあります。部下を叱るようなこともあるでしょう。
管理職はどんな時も感情的にならず、自分自身をコントロールする能力が求められます。感情をそのまま表に出さないことは、チーム・プロジェクトの雰囲気づくりにおいて重要な要素です。
転職エージェントに相談し、自分の市場価値を常に把握しておく

自分では成果を上げて頑張っているつもりでも、世間から見ると普通のレベルだったり、逆に、自分ではまだまだと思っていても、実は多くの企業が求める人材であったりすることもあります。
40代にもなると、転職は自分にとっても会社にとっても重要な一手。タイミングや転職先を見誤ることがないように、自分にどの程度価値があるのかを知っておくことは重要です。
転職エージェントを利用している人は、エージェントに相談してみるのもよいでしょう。
多くの候補者や企業を見ているエージェントなら、他と比較した時のあなたの立ち位置を教えてくれます。なるべく早い段階で相談しておくことで、客観的に自分を見つめ、よりよい転職活動ができると言えます。
普段から心がけたい社内外のコミュニケーション
管理職として必要な技術、知識の習得は当然のことですが、何より信頼されるリーダーに必要なのは「人としての度量」。器を広げていくためには、社外でのつながりやプライベートな趣味や活動など、仕事以外のところに大きなヒントがあることも。
例えば地域活動などに参加することで、仕事では関わらないような人と交流でき、自分の視野を広げることがあるでしょう。
社内では他部署の人と積極的にコミュニケーションをとり、会社全体の流れをくみ取ったり、現場での顧客対応を通じてお客様の声を直接聞いたりするのも一つの方法です。
管理職になると、自分の経験・スキルだけでは足りません。周りの人との「掛け算」で成果を上げる必要があると言えるでしょう。
いかに多くの人からの信頼を集め、協力が得られるか。小手先のテクニックだけではなく、最終的には自分自身の器を広げる日々の努力がものを言いそうです。