地方では都会以上に人材不足が深刻ではあるものの、就職・転職が簡単であるわけではありません。

U・Iターン転職の人が特に気を付けなければならないのが「志望動機」の書き方。通常の転職活動にはない、U・Iターン転職ならではの注意点をおさえておきましょう。

U・Iターン転職を甘く考えない!「地方生活の方がラク」という志望動機はNG



都会での生活や仕事のストレスがU・Iターン転職のきっかけ、という調査結果がありますが、履歴書や面接で志望動機を述べる際、「地方の方がラクだとたかをくくっている」と勘違いされないように注意が必要です。

地方も都会も、仕事に対するプロ意識が問われることに変わりはありません。

-都会での経験を地元で生かしたい
-地方と都会をつなげたい
-地方活性化に役立ちたい

など、いかに地元・地方に貢献できるかという視点を忘れないようにしてください。

U・Iターン転職の志望動機ははっきり正直に伝えること



企業側としては、「なぜこの人はわざわざ地方に移住しようと思ったのか」という点は必ず聞きたいところですから、なぜ地元・地方で生活し、働きたいのかという理由をしっかり考えておきましょう。

ここをしっかり説明できなければ、相手に不信感を与えることにもなりかねません。

自分が惹かれた「地方の良さ」を伝え、そこで自分がより一層力を発揮できるということをアピールしてみてください。

例:・都会に出てはじめて、自然の残る地元の環境が素晴らしいということに気づいた。子どもをのびのび育てるためにも、健康的・意欲的に仕事をつづけるためにも、豊かな自然環境の中に住環境を移したいと考えた。

・都会に出る時からいずれは親の近くに戻ってこようと思っていた。外国人の人は好んで日本の地方を訪れていると聞き、日本人としても地方を見直すべきだと考えた。観光業界に携わった経験を活かし、地方から日本の良さを発信していきたい。

・転職にあたり、都会だけでなく幅広い地域を対象に活動しました。その中で貴社事業に興味を持ち、自分のキャリアをいかせれば地域貢献につながるのではないかと考えた次第です。


自分の志望理由だけでなく、会社側にメリットとなるポイントを提示する



志望動機というと、自分のやりたいことや叶えたいことなどが中心になりますが、採用側にとってはあなたがどれほど貢献できる人材かということを見たいものです。

以下のようにU・Iターン転職ならではの理由がないか考えてみてください。

・都会での人脈や経験を地域で生かせないか
・新しい目で地域や企業の良さを発見し、企業成長に貢献できないか


U・Iターン転職も一般の転職と同じ!


地域性に関連した内容になりましたが、企業としては「都会から来た人」が欲しいわけではなく、「良い人材」を探していることを忘れてはいけません。

通常の転職と同様に、これまでのキャリアがその企業にとってメリットを感じられることが前提です。都会での経験はプラスアルファの要素としてとらえ、これまでのキャリアや今後のビジョンなど、転職の基本は必ずおさえるようにしてください。

<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
1週間45000円からできる留学サポートGo Globalを運営。採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。

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