住宅の新築やリフォームをする時に、国や地方から、さまざまな補助金制度が出ていることをご存知でしょうか?昨年度から【住宅ストック循環支援事業】という名の補助金制度が実施されています。毎年、少しずつ内容を変えながら実施される国の補助金制度ですが、今回は『エコ』に重きを置いた補助金制度になっています。

住宅ストック循環支援事業って、どんな工事が対象なの?



【住宅ストック循環支援事業】の対象事業は以下の3つに分かれています。

◎良質な既存住宅の購入
◎住宅のエコリフォーム
◎エコ住宅への建替え

『住宅のエコリフォーム』と『エコ住宅への建替え』に関しては、年齢制限はありませんが、『良質な既存住宅の購入』に関しては年齢制限がありますので、利用する場合には注意が必要です。

では、3つの対象事業について概要を見ていきましょう。

良質な既存住宅の購入の要件と補助対象について



≪既存住宅≫とは、新築住宅以外の住宅のこと、つまり、一般的に≪中古住宅≫と言われる住宅のことです。上述しましたが、『良質な既存住宅の購入』には年齢制限があり、40歳未満の若者が補助金の対象者となります。

購入する際には、必ず建築士によるインスペクション(住宅診断)を実施し、既存住宅売買瑕疵保険に加入する必要があります。補助の対象は、インスペクションとエコリフォームに対してとなります。

住宅のエコリフォームの要件と補助対象について



エコリフォームとは、例えば、外壁・屋根・天井または床などを断熱改修するなどして、エコロジーな住宅にリフォームすることです。

また、リフォーム後には耐震性が確保されていることが条件となり、そのためには一定の耐震基準を満たさなければなりません。

補助の対象は、エコリフォームに対してのみとなります。なお、エコリフォームには、必ずしなければならない工事とその工事に付帯して行える工事がありますので、内容をよく調べながらリフォームの計画を立ててくださいね。

エコ住宅への建替えの要件と補助対象について



旧耐震基準によって建てられた住宅を取り壊して、新たにエコ住宅に建替える工事に対して補助されます。

年齢制限はありませんが、建替え前と建替え後の名義人が同一人物でなければなりません。補助は、エコ住宅の建設に対して実施されます。

また、各事業を行う、宅建業者、インスペクション事業者、リフォーム業者、建設業者は、国土交通省に登録申請した業者しか販売や工事を行えませんので、補助金制度を利用したい場合は、各業者への確認が必要です。

まとめ


現在、静岡にIターンやUターンを希望されている40歳未満の方の中で、中古住宅を購入しようとご検討中の方、【住宅ストック循環支援事業】を活用して、じょうずにご購入されてはいかがでしょうか。


※掲載している施策は、令和元年9月30日現在の情報です。
 最新の情報は、各市町村までお問合せいただけますようお願いいたします。

<ライター>

佐塚 潤子
あらゆる植物とうさぎときんぎょをこよなく愛する、子育てがひと段落したワーキングマザーです。ちょっと大人の視点で、子育てや地域のことなどお役に立つ情報を楽しく発信していきます。



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