昨今、静岡にも幼い子供や女性を狙う物騒なニュースが流れますが、いざ危険が迫った時、皆さんは、自分の身を自分で護る自信がありますか?
今回は、楽しく護身術を学べる柔術の道場、「八光流柔術 草薙道場」をご紹介します。
聞きなれない「柔術」という言葉ですが、合気道のようなイメージが近いかもしれません。ちょっと珍しい、知る人ぞ知る、という流派だそうです。
何だか、屈強な人たちが力任せに投げ合う感じを想像しますが、八光流という流派の武道精神は、「挑まず、逆らわず、傷つけず」がモットー。
本来は、女性や子供のように力の弱い人にこそ、相応しい武道なのです。
毎週末の土曜、18時半。草薙団地自治会館の一室で、稽古が始まります。
まずは、早く来た方からマットを敷いて道場の準備。
後は、それぞれ胴着に着替えて準備完了です。
道場の指導者、中野師範。
生徒さんは男女問わず、幼い子供から80歳の方まで、幅広い年齢層の方々が通っていて、だいたいいつも20名ほどが集まるそうです。
時間になると、まずは全員で礼から始まります。
それからストレッチや受身の稽古など、ケガをしないように身体を慣らしていきます。
序盤の稽古は、初心者が中心。中野師範による指導から始まります。
後は、各自でパートナーを見つけてそれぞれ稽古を始めます。柔術の稽古は、二人一組で行なうのですね。
初心者がまず習う技、「八光捕(はっこうどり)」は、掴まれた両手の力を抜いて、手の平を大きく開き(じゃんけんのパーの要領で)上へと引き抜く、ただ、それだけです。
もし突然、両腕を掴まれて身動きが出来なくなってしまった時、普通人はとっさに逃げようと身体を相手からなるべく遠くへと引いてしまうでしょう。
しかしこの「八光捕」は、逆に相手に自分の力を預けてしまうことで、相手から逃れる技なのです。簡単なようで奥が深いですね。もちろん子供たちも大人に教えてもらって、きちんと稽古します。
きれいに技が決まりました!
技を習得すれば、力の弱い女性でも、身体の大きな男性を投げることが出来ます。
もちろん、伸び盛りの中学生も、豪快に投げます。
中学生の江井君。
同じく中学生、太田君。
新井君は、小学6年生です。
護身術とは、人間の関節が一定の方向にしか曲がらないという身体の構造を熟知し、相手の動きを封じたりするもの。慌てず騒がず、にっこり笑って身体の力を抜いてこそ技が発揮されるものなのです。
護身術を習ったからって、とっさの場面では何の役にも立たないのでは? と、お疑いの方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそれは、防犯グッズを用意しているから安心と思い込むことに似ています。きちんと作動するかどうか定期的に確認しておかないと、いざという時に何の役にも立ちません。
護身術も、一度や二度では習得出来ません。常日頃から鍛練してこそ、とっさの時に役立つものなのです。
そして、どちらも一番大事なことは、いざという時に備えての意識、心構えを持つということ。「備えあれば、憂いなし」ですね。
鍛練が大事と言っても、辛く苦しい稽古を延々とやらなければならないとしたら、嫌になってしまいますよね。ですが、ここはそんな堅苦しい道場ではないのです。
幼い子供は気まぐれです。一生懸命稽古していると思ったら、
稽古に飽きると道場内を走り回ったり、遊び始めたりします。でも、それを咎める大人は一人もいません。
時には、大人も一緒になって笑いあったり、
みんなニコニコと見守り、遊び飽きて戻ってきた子供たちの稽古相手を務めます。
中野師範も指導の傍ら、道場内をニコニコと見守っています。
「ただ単にもくもくと稽古しても楽しくないでしょう? 週末を楽しく過ごして、また明日からの活力になれば良いと思っています」と、おっしゃっていました。
そう。この道場には、いつも笑顔が溢れているのです。
後半は、有段者中心の本格的な稽古。
その稽古中も、技をかけて投げる方も投げられる方も、皆さんニコニコと楽しそうです。
新藤さんは、道場の最年長80歳。習い始めて5年になるということですが、不思議な縁はあるもので、何と中野師範の大学の先輩なのだとか。
楽しそうに談笑する親子、大石さんとお嬢さんの穂香さんは、一緒に通い始めてから、もう7年。
お二人は共に黒帯で、中学生のお嬢さんは、小柄な身体でも簡単にお父さんを投げ飛ばせる実力の持ち主です。
親子で通う方もいれば、ご夫婦で通う方もいます。
鈴木さんご夫妻、奥さんは学校の先生。
黒帯になり、道場の子供たちに教えることも多くなったので、技を継承していく責任が伴ってきたと、おっしゃいます。
職場でも「教える」立場の鈴木さんは、上から下へ、「継承していく」ことが、とても責任あることだと思われているようです。
鈴木さんのご主人は師範免許を取られ、中野師範の指導をサポートする立場です。長年道場に通われているご夫妻は、今や教える立場なのですね。
楽しく稽古が基本だけれど、技をきちんと教え伝えていく。礼儀も、技も、精神も。
道場に通う幼い子供たちも、稽古の初めと終わりの礼、技の稽古相手への礼などは、きちんと教育されています。
心身鍛練、精神修行。それが、武道の一番素晴らしいことなのかもしれません。
最初はご主人が習い始めて、そのうち奥様も一緒に、今ではお子さんも。何と一家揃って習いに来ているという方もいらっしゃいます。
何だか、この道場は、「見ていたら一緒にやってみたくなる」ようです。
親子や夫婦で通う方たちも、最初は見学していただけなのに、それでは物足りなくなり、一緒に習い始めたという声を多く聞きました。
皆さん、この道場に流れている「気」のようなものに誘われた、と、口を揃えておっしゃいます。
確かに、この道場には、そんな「和やかな気」が流れているように感じます。
そして、それこそが、中野師範の魅力なのです。
師範の発する和やかな「気」が、道場中に充満して、それがみんなの笑顔になり、子供たちの学びとなり、人として育まれていくのです。
「護身術」というと堅苦しいようですが、週末を笑顔で楽しく過ごして、技を身につけられるとしたら、こんな素晴らしいことはありません。
笑顔が集まる「八光流柔術 草薙道場」へ、あなたも一度見学にいらっしゃいませんか?
見学は随時受付。その他、出張指導などの相談にも応じてくださるそうです。
詳細は、下記連絡先でお尋ねください。
「和やかな気」の流れる道場で、ご夫婦、親子共々、自分の身を護る「強さ」を身につけましょう。
今回は、楽しく護身術を学べる柔術の道場、「八光流柔術 草薙道場」をご紹介します。
聞きなれない「柔術」という言葉ですが、合気道のようなイメージが近いかもしれません。ちょっと珍しい、知る人ぞ知る、という流派だそうです。
何だか、屈強な人たちが力任せに投げ合う感じを想像しますが、八光流という流派の武道精神は、「挑まず、逆らわず、傷つけず」がモットー。
本来は、女性や子供のように力の弱い人にこそ、相応しい武道なのです。
楽しく笑って過ごす週末の稽古。道場には、笑顔がいっぱい。
毎週末の土曜、18時半。草薙団地自治会館の一室で、稽古が始まります。
まずは、早く来た方からマットを敷いて道場の準備。
後は、それぞれ胴着に着替えて準備完了です。
道場の指導者、中野師範。
生徒さんは男女問わず、幼い子供から80歳の方まで、幅広い年齢層の方々が通っていて、だいたいいつも20名ほどが集まるそうです。
時間になると、まずは全員で礼から始まります。
それからストレッチや受身の稽古など、ケガをしないように身体を慣らしていきます。
序盤の稽古は、初心者が中心。中野師範による指導から始まります。
後は、各自でパートナーを見つけてそれぞれ稽古を始めます。柔術の稽古は、二人一組で行なうのですね。
初心者がまず習う技、「八光捕(はっこうどり)」は、掴まれた両手の力を抜いて、手の平を大きく開き(じゃんけんのパーの要領で)上へと引き抜く、ただ、それだけです。
もし突然、両腕を掴まれて身動きが出来なくなってしまった時、普通人はとっさに逃げようと身体を相手からなるべく遠くへと引いてしまうでしょう。
しかしこの「八光捕」は、逆に相手に自分の力を預けてしまうことで、相手から逃れる技なのです。簡単なようで奥が深いですね。もちろん子供たちも大人に教えてもらって、きちんと稽古します。
きれいに技が決まりました!
技を習得すれば、力の弱い女性でも、身体の大きな男性を投げることが出来ます。
もちろん、伸び盛りの中学生も、豪快に投げます。
中学生の江井君。
同じく中学生、太田君。
新井君は、小学6年生です。
護身術とは、人間の関節が一定の方向にしか曲がらないという身体の構造を熟知し、相手の動きを封じたりするもの。慌てず騒がず、にっこり笑って身体の力を抜いてこそ技が発揮されるものなのです。
護身術は一日にしてならず。常日頃の意識と鍛練で役立つもの。
護身術を習ったからって、とっさの場面では何の役にも立たないのでは? と、お疑いの方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそれは、防犯グッズを用意しているから安心と思い込むことに似ています。きちんと作動するかどうか定期的に確認しておかないと、いざという時に何の役にも立ちません。
護身術も、一度や二度では習得出来ません。常日頃から鍛練してこそ、とっさの時に役立つものなのです。
そして、どちらも一番大事なことは、いざという時に備えての意識、心構えを持つということ。「備えあれば、憂いなし」ですね。
親子に夫婦、家族みんなで習いたくなる、笑顔溢れる楽しい稽古場。
鍛練が大事と言っても、辛く苦しい稽古を延々とやらなければならないとしたら、嫌になってしまいますよね。ですが、ここはそんな堅苦しい道場ではないのです。
幼い子供は気まぐれです。一生懸命稽古していると思ったら、
稽古に飽きると道場内を走り回ったり、遊び始めたりします。でも、それを咎める大人は一人もいません。
時には、大人も一緒になって笑いあったり、
みんなニコニコと見守り、遊び飽きて戻ってきた子供たちの稽古相手を務めます。
中野師範も指導の傍ら、道場内をニコニコと見守っています。
「ただ単にもくもくと稽古しても楽しくないでしょう? 週末を楽しく過ごして、また明日からの活力になれば良いと思っています」と、おっしゃっていました。
そう。この道場には、いつも笑顔が溢れているのです。
後半は、有段者中心の本格的な稽古。
その稽古中も、技をかけて投げる方も投げられる方も、皆さんニコニコと楽しそうです。
新藤さんは、道場の最年長80歳。習い始めて5年になるということですが、不思議な縁はあるもので、何と中野師範の大学の先輩なのだとか。
楽しそうに談笑する親子、大石さんとお嬢さんの穂香さんは、一緒に通い始めてから、もう7年。
お二人は共に黒帯で、中学生のお嬢さんは、小柄な身体でも簡単にお父さんを投げ飛ばせる実力の持ち主です。
親子で通う方もいれば、ご夫婦で通う方もいます。
鈴木さんご夫妻、奥さんは学校の先生。
黒帯になり、道場の子供たちに教えることも多くなったので、技を継承していく責任が伴ってきたと、おっしゃいます。
職場でも「教える」立場の鈴木さんは、上から下へ、「継承していく」ことが、とても責任あることだと思われているようです。
鈴木さんのご主人は師範免許を取られ、中野師範の指導をサポートする立場です。長年道場に通われているご夫妻は、今や教える立場なのですね。
楽しく稽古が基本だけれど、技をきちんと教え伝えていく。礼儀も、技も、精神も。
道場に通う幼い子供たちも、稽古の初めと終わりの礼、技の稽古相手への礼などは、きちんと教育されています。
心身鍛練、精神修行。それが、武道の一番素晴らしいことなのかもしれません。
「教える」だけじゃない、みんなで一緒に「学び、育む」場所。
最初はご主人が習い始めて、そのうち奥様も一緒に、今ではお子さんも。何と一家揃って習いに来ているという方もいらっしゃいます。
何だか、この道場は、「見ていたら一緒にやってみたくなる」ようです。
親子や夫婦で通う方たちも、最初は見学していただけなのに、それでは物足りなくなり、一緒に習い始めたという声を多く聞きました。
皆さん、この道場に流れている「気」のようなものに誘われた、と、口を揃えておっしゃいます。
確かに、この道場には、そんな「和やかな気」が流れているように感じます。
そして、それこそが、中野師範の魅力なのです。
師範の発する和やかな「気」が、道場中に充満して、それがみんなの笑顔になり、子供たちの学びとなり、人として育まれていくのです。
「護身術」というと堅苦しいようですが、週末を笑顔で楽しく過ごして、技を身につけられるとしたら、こんな素晴らしいことはありません。
笑顔が集まる「八光流柔術 草薙道場」へ、あなたも一度見学にいらっしゃいませんか?
見学は随時受付。その他、出張指導などの相談にも応じてくださるそうです。
詳細は、下記連絡先でお尋ねください。
「和やかな気」の流れる道場で、ご夫婦、親子共々、自分の身を護る「強さ」を身につけましょう。
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