第二新卒・既卒が転職するときに面接で気をつけたいこと
監修:転職コンサルタント 平山雄一
第二新卒や既卒の方だと、社会人経験が浅いので自信をもって転職の面接に臨めないという方も多いと思います。 職務経験が浅いことや早期退職の理由を突っ込まれたらどうしよう、自分の気持ちをしっかり伝えられるかどうか不安など、いろいろと面接に関する心配事が多いと思います。そこで、ここだけは押さえておきたい、面接官がみているポイントをご紹介します。
業務内容をイメージできているかを見ています
第二新卒や既卒の場合、職務経験が少ないので、同じ職種での転職でない限り、転職希望先の業務内容について具体的にイメージするのはなかなか難しいもの。けれども、思っていた業務内容と実際の内容が異なった場合、ミスマッチが発生し最悪の場合、また転職活動をするなんていうことになってほしい、求職者も応募先企業も不幸になってしまいます。そうならないよう、採用担当者もあなたに募集している業務を任せられるか、スキルや適正をしっかりチェックします。
就業開始後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、また、採用担当者にあなたが募集職種の業務できることを伝えるために、面接前にしっかり具体的な仕事内容や応募先企業の業界などを下調べするようにしましょう。転職エージェントを利用する場合は、わからないことや不安なことについて、いろいろと質問してみるといいですよ。きっと知りたい情報を教えてくれるはずです。
ポテンシャルや成長の余地を見ています
第二新卒や既卒の方の場合、チームメンバーとして配置されることがほとんどだと思います。そのため、上司や先輩からの指示にうまく適応できるかどうか、応募者のコミュニケーションスキルや順応性を見ています。
経験の少ない第二新卒や既卒の方の場合、入社後に育成・指導されることによって成長し、どれだけ会社に貢献できる人材になれるかが重要です。そのため、採用担当者は自社に入社した後に配置されるチームや上司をイメージしつつ、あなたがマッチしているかどうか、面接の受け答えを通じてチェックしています。
論理的にこたえることが難しくても、「今の自分のできること・今後の課題」をよく理解していること、成長したいという意欲を伝えることで、あなたにポテンシャルを感じてもらうことができるでしょう。今はまだ経験が少なくても、素直に真摯な態度で面接対応することで、入社後の育成・指導を通じて大きく成長できる人材であることをアピールしてください。
会社や組織に順応できるかを見ています
会社の慣習や風土は様々です。入社した後に「こんなはずではなかった」と業務だけではなくて、会社に対しても思わないで済むように、採用担当者はあなたが会社や組織になじめる人材かどうかも見ています。
慣習や風土は会社ごとに異なり、応募先企業が実際にどんな会社なのかは転職してみないとわかりません。しかし、採用担当者は自社がどんな風土か、あなたが採用された場合配置される組織がどんな組織か、そこに属しているメンバーはどんな方向性を持っていて、どんな雰囲気かを知っています。そのため、面接での会話を通じてあなたが自社の風土や方向性にマッチしているかをチェックしています。
職務経験が少ないと、会社の雰囲気があっているかどうかを判断することはなかなか難しいと思います。ですが、応募先企業の雰囲気を面接官やホームページ、求人原稿を通じて感じることはできるかもしれません。
面接中は緊張していると思いますが、面接官との会話の中で応募先企業の雰囲気とのマッチングも意識できるといいですね。
第二新卒・既卒の面接で気をつけること
初めての転職では、なかなか十分な準備をすることは難しいかもしれません。緊張して面接で伝えたいことを伝えられなかったとならないように、事前に練習をしておくといいでしょう。その際、今までの経験でどのような部分をいかして働きたいか、入社したらどんなことをしてみたいか、今後どのような経験を得たいかなど、応募先企業の方向性と合うように考えておくといいでしょう。きっと採用担当者にあなたの応募意欲や成長意欲が伝わるはずです。