円満な退職の仕方

「円満な退職の仕方」はココをおさえる!知っておきたい流れとマナー

円満な退職にはタイミングと礼儀が重要です。特にタイミングについては、退職日の数か月前から考える必要がありますので、退職を検討し始めたら、仮のスケジュールを立ててみることをお勧めします。

引き留めをかわす! 上手な退職相談の仕方

人によっては同僚や上司から引き止められ、退職日がきまるまでに何か月もかかるという場合もあります。転職先がすでに決まっていれば、相手も納得せざるを得ませんが、まだ決まっていない場合は説得におされ、意に反して転職を踏みとどまるという結果に終わることも。

退職の意志がはっきり決まっているのなら、「そこまで言うなら仕方がない」と納得してもらえるような説明を考えておく必要があります。「No」を言いづらいからと言って、あやふやにしてしまっては、誰にとってもいいことはありません。

有給残日数を確認してから退職日を決める

退職に当たっては引継ぎなどもありますから、引継ぎにかかる日数と有給残日数を計算し、それより前に退職相談をする必要があります。
例えば、

・11月末で退職したい
・有給が30日ある
・引継ぎにかかる目安10日程度

という場合、遅くとも9月頃には相談をはじめ、10月初旬から中ごろから引継ぎに移るということになります。もし11月初旬に相談して、10日間引継ぎにかかった場合は有給を消化しきれないことになりますのでご注意を。

円満退職は引継ぎの仕方がポイント

時々引継ぎをせずに退職してしまう人がいますが、それは大人としてはマナー違反。
引き継いでくれる人や、周りの人、会社への影響が最小限となるように配慮してください。

退職を考え始めたら、コツコツとマニュアルを整備しておくのが賢明。日々の業務を逐一書き出すことは、思いのほか大変なものです。通常業務をこなしながらマニュアルに記録していけば、記載内容に漏れもなく、引継ぎもスムーズです。

マニュアルを作る際は、日々の業務のみならず、月、半期、1年ごとの業務も忘れずに伝えてください。他部署と連携して仕事をしている人は、関連部署の人と後任者の三者で情報共有することも大切です。

退職日前の「ご挨拶」は必要?

部署内、関連部署への連携は業務の関係もあり、早めに退職の意思を伝えることになりますが、通常業務で関わらない部署や、これまでお世話になってきた顧客への挨拶はどうでしょうか。

会社にとって、社員が辞めるということは良いニュースではありません。転職活動をしている人が同じ会社で働いているとしれば、他の人も同じように転職を考えてしまうリスクもあります。

引継ぎの不要な人への挨拶は、極力退職日ぎりぎりがよいでしょう。また、顧客への挨拶も同様に、直前にすることが多いようです。ただし、会社によっては顧客に社員の退職を知らせないという方針をとることもありますので、慣例を確認してみるとよいでしょう。

堂々と再会できる退職の仕方を心がけて

退職時に不満を漏らしたり、引継ぎを適当に行ったり、挨拶もせず退職したりしていると、後で後悔することになりかねません。辞めた会社が、次の会社での大切な顧客だった、ということも十分にあり得る話です。

いつ、誰とでも気持ち良く再会ができるよう、最後の最後まで丁寧に、礼儀をもっておきたいものですね。

文:坂口弥生

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