履歴書の書き方

【保存版マニュアル】単なる情報にあらず! 「履歴書」は転職先へのプレゼンテーションと心得る

はじめての転職活動という人は、学生時代につくった履歴書を参考に、新しい情報を書き加えていくことになります。しかし、社会人になってからの履歴書は、学生時代にはなかった注意点もたくさん。実際に作成し始める前に、以下ポイントをひと通り確認してください。

書類選考に通る履歴書は写真から

基本ルールとして、3カ月以内に撮影したものを使います。
どんな面接官も、まず目に留めるのが「写真」。文字情報より視覚に訴える写真には、より力があると言えます。誠実さや明るさなど、あなたの良さが表れた写真を厳選してください。また、貼り付けるときはきれいにカットし、まっすぐに。面接官はそういう細かいところから、仕事における丁寧さをチェックしています。

履歴書の情報は丁寧に書く

自筆の場合、丁寧に書かれたかどうかはとても重要。字が上手でなくてもよいので、ゆっくり、丁寧に書きましょう。
最近はパソコンで作成する人も多いと思いますが、その場合でも丁寧さはあらわれます。学校名や住所、会社名などすべてにおいて省略しないように気をつけて。ワードやエクセルの罫線が消えていないか等、細かい部分にも注意します。学歴・職歴等の後に右寄せで「以上」を書くなどの、一般常識も見られています。

履歴書枠外の年月日も忘れずに

西暦か元号かは履歴書のフォーマットにあわせましょう。古いフォーマットで「平成」となっているものは、二重線で「令和」に訂正することもお忘れなく。

履歴書を作成した日ではなく、郵送日か面接当日の日付を書き入れます。

ふりがなはカタカナ? ひらがな?

名前や住所のふりがなですが、「ふりがな」と書かれていればひらがなで、「フリガナ」と書かれていれば、カタカナで書くように統一します。
都道府県のふりがなは「書かなくてもわかるだろう」と省略せず、「とうきょうと」などと、しっかり書き入れてください。

電話番号やメールアドレスで気をつけること

電話番号は連絡が取りやすいものを記しましょう。一般的には携帯電話番号のほうが便利ですが、「仕事中は携帯電話にでられない。固定電話であれば家族がいるので伝言してもらえる」という場合は、固定電話でもOK。状況によって判断します。

メールアドレスは携帯電話のものでもよいですが、相手先からのメールを受けられるよう、ドメイン設定をしておきます。

転職者の履歴書に義務教育情報は不要

新卒時の履歴書では「中学校卒業」という情報も書きますが、転職者の場合、職歴も書く必要があるので義務教育情報は割愛しても大丈夫。スペースの余裕があれば、書いておいても構いません。

転職者ならではの履歴書チェックポイント

新卒時の履歴書と異なる点は、職務経歴の記載が必要なこと。学歴の下に「職歴」と記載し、企業名、配属部署、簡単な仕事内容を記載します。

すでに退職している人はその情報も書き入れてください。退職の理由は色々ありますが、「一身上の都合により退職」とまとめてOK。会社都合の場合は「会社の倒産により退職」などと理由を記載し、自己都合で辞めたのではないことを伝えてください。

在職中の方は一番下の行に、「現在に至る」と記入します。もし、退職予定日がきまっていれば、「現在に至る(令和6年3月31日退職予定)」とすれば、わかりやすいでしょう。

「免許・資格欄」でもれなく自己PRを!

自動車免許や英語関連資格などは保持している人も多いのではないでしょうか。また、高校・大学を卒業と同時に取得した資格なども忘れないように記載してください。

もし書ききれないほどの資格を持っているという人は、業務に直結するものを取捨選択し、優先順位をつけて記入してください。

転職に関係のない「趣味・特技」も重要。面接における話のきっかけに

趣味がないという人もいますが、読書や音楽鑑賞など、ちょっとしたもので構いません。休みの日に好んでしていることを書いておくとよいでしょう。

趣味・特技の欄は面接で話のきっかけとなり、あなたらしさを間接的に伝える絶好の箇所。「読書」が趣味の方は、「最近印象に残った本」や「人生に影響をもたらした本」などをピックアップして書いておくのも一案です。
面接で自分らしさをしっかり伝えられれば、合格へも一歩近づけるでしょう。

履歴書の「志望動機」は転職先企業ごとに書きかえること!

どの会社にでも通じる、当たり障りのない志望動機はNG! 「他の会社にも同じ履歴書を送っているのだろうな」と、すぐにバレてしまいます。

明確な志望動機がある人はそれをそのまま書けばよいですが、特に強い動機がない場合、まずは自問自答してみましょう。多くの会社からなぜこの会社を選んだのか、この会社にひかれたきっかけは何だったか。多くの求人情報からこの1社を選んだのですから、きっと何かの理由があるはずです。

通勤時間は「片道の最短時間」を記入

企業はこの欄で、会社への通いやすさを確認します。

公共交通機関を使い、自宅から会社までの、片道にかかる最短時間を記載してください。ラッシュでかかる時間などを考慮する必要はありません。乗り換え案内サイトを使うと、「所要時間36分」などと出てきますが、履歴書に書くときは一の位を四捨五入してください。
所要時間と共に、使用する交通機関も記すとわかりやすいので、「自転車・地下鉄利用 0時間35分」などと書きましょう。

書類作成時点で勤務地がわからない場合は、自分が希望する支店を書いておきます。

例:渋谷支店まで 
自転車・地下鉄利用 0時間35分

本人希望欄

伝えておくべきことがあれば、ここに記載してください。特になければ「貴社規定に従います」と書きます。

履歴書は最後にしっかり確認を!

何を書くかはもちろん重要ですが、丁寧に、漏れなくかかれているか。読みやすいようにと配慮があるか、などは内容以前の問題です。
郵送の場合はカバーレター(送付状/添え状)も忘れずに!

文:坂口弥生

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