こんにちは、静岡のWEBマガジン「miteco」(運営:株式会社エストリンクス)からお邪魔します。miteco編集部です。

静岡駅から徒歩15分、静岡県庁の隣に位置するアクセスに便利な「駿府城公園」。「大道芸ワールドカップin静岡」や「静岡まつり」など定期的に大きなイベントが開催されるほか、平日・休日問わず憩いを求める市民の集いの場でもあります。

そんな駿府城公園、じつはファミリーにぴったりな「遊んでよし、学んでよし」のスポットだということをご存知でしょうか? ゆったりと憩うだけじゃない、お子さん連れにおすすめしたい魅力をご紹介します。

駿府城公園って?



園名にある通り、駿府城公園はもともとお城があった場所。

天正13年(1585)、将軍・徳川家康が築城し晩年を過ごしたという駿府城の跡です。現在、お城自体は残っていないものの、広大な土地を囲う二重の堀と見事な石垣、復元された東御門(ひがしごもん)と3つの櫓(やぐら)からその歴史を感じ取ることができます。

また2001年には4つの庭と茶室が併設された「紅葉山庭園」も完成し、街中にいながらにして豊かな自然と趣深さに触れられるスポットになりました。

と、これだけ聞くと「大人のお散歩向き」のような気も。ですが巨大な城跡であること、その歴史深さを兼ね備えていること、これら2つの要素があるからこそ、ファミリーのお出かけには持ってこいなんです。

親子で身体を思いっきり動かせる



駿府城公園の敷地面積はおよそ180,9ヘクタール、周回では約1.6キロメートルもあります。

その広大さゆえ、遊び方は無限大。かけっこ・かくれんぼはもちろん、サッカー、キャッチボール、バドミントンにフリスビーなど、自宅のお庭や小さな公園ではなかなかできないような遊びだってできちゃいます。

いくつも広場があるので、人の少ない場所を探せば初めての自転車練習にもぴったりです。




少し疲れたら、気持ちいい木陰のベンチでひと休み。芝生のうえにレジャーシートを敷いて、寝っ転がるのもいいでしょう。

園内には軽食を販売する売店もありますが、お弁当の持ち込みもおすすめ。家族みんなでにぎったおにぎりと、お子さんお気に入りのおかずを持ってピクニックに出かけるのにも最適です。




遊技広場には、優しい傾斜のすべり台やシーソー、ブランコ、複合遊具が集まります。ママは下の子と複合遊具へ、パパは上の子と広場でキャッチボール・・・なんて楽しみ方もできそうですね。

子どもと一緒に歴史を学べる資料館



駿府城公園は上記のようなセントラルパークの一面を持ちながら、「歴史文化のまち」としての静岡市を印象づける役割も果たします。

まずひとつに、東御門・巽櫓の資料館。駿府城公園の顔とも言える正面出入り口、「東御門」は江戸時代の修理記録をもとに、当時の伝統工法を再現し復元されました。

東御門復元の3年前、平成元年(1989)に建てられた「巽櫓(たつみやぐら)」は、全国の城の櫓建築を見渡しても珍しいL字型が特徴的です。







両館内は渡り廊下でつながっており、内部には貴重な文化財を展示。駿府城公園から発掘された資料や駿府城の模型、人質時代の家康が学んだとされる部屋を復元した「竹千代手習いの間」などが観覧できます。




要所には、真下にいる敵を攻撃するための「石落とし」、鉄砲を撃つための小窓「鉄砲狭間」も再現。戦国時代にあった実際のお城の仕組みを目の当たりにできるため、お子さんが歴史に興味を持つきっかけになるかもしれません。




東御門・巽櫓の入館料は大人200円、子どもが50円です。坤櫓は大人150円、子ども50円で、これら3施設をまとめて回るのであれば大人360円、子ども120円の共通券も利用できます。

ちなみに園内にあるもうひとつの資料館「坤櫓(ひつじさるやぐら)」は、東御門・巽櫓と同様に伝統的な木造工法にのっとって復元された、趣のある建物になっています。

館内では施設の概要を説明する2種類のビデオが視聴できるほか、専用スコープを着けて観る「今昔スコープ」を上映。駿府城や城下の街並みを3D映像で楽しめるため、アトラクション感覚で歴史を学ぶことができます。

今度のお休みは駿府城公園へ



市街地にありながら、親子で思いっきり体を動かせて、肩の力を抜きつつまちの歴史にも触れられる・・・。そんなスポットが市街地のど真ん中にあるなんて、気づいてみると結構ありがたいことだと思いませんか?

緑豊かなので、四季に合わせて公園もまた表情を変えます。春にはシロツメクサでかんむり作り、夏は園内の噴水で涼み、秋冬になったら木の実拾いなど、楽しみ方もさまざま。季節の変化を感じるたび、何度でも訪れたくなってしまうはずです。

次の休日、家族そろってお出かけするなら駿府城公園へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

駿府城公園
住所:〒420-0855 静岡市葵区駿府城公園1番1号
営業時間:入園自由(東御門・巽櫓、坤櫓:9:00~16:30)
入園料:なし(東御門・巽櫓:大人200円 小人50円/坤櫓:大人150円 小人50円)
アクセス:JR静岡駅から徒歩約15分。東名高速静岡I.Cより車で約20分。


<ライター>

miteco編集部
2016年9月1日よりオープンした静岡のWEBマガジン「miteco」の編集部です。静岡市在住の20代男性3名と20代女性1名の計4名で構成されています。
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