しらすの水揚げ量が全国でもトップクラスで知られる、静岡県。なかでも静岡市の駿河区にある用宗(もちむね)港は、県内10%の水揚げ量を誇ります。

用宗港のしらすの漁期は、3月下旬から翌年の1月です。漁期の始まる毎年4月には採れたてのしらすを楽しむお祭り「用宗漁港まつり」が開催され、県外から訪れる人も多くいるほど、大勢の人で賑わいます。

今回は、この地元民の間でも毎年大人気の「用宗漁港まつり」をご紹介します。

用宗のしらすは格別のおいしさ!



用宗のしらすは、静岡市に流れる清流、安倍川に生息するプランクトンをエサにしています。そのため用宗のしらすは栄養たっぷり、一粒ずつ丸々と太っていて、プリッとしていて甘みがあるのが特徴です。

用宗漁港まつりでは、このような採れたての新鮮な生しらすや、採ってすぐ釜揚げされた旨みたっぷりのしらすを思い切り堪能できます。

露店には、釜揚げしらす丼や、生しらす丼、冷やししらすうどんなど、新鮮なしらすを使ったメニューが多く並んでいます。中でも用宗に来たら味わいたいのが、生しらす。生しらす丼は、しょうが醤油でいただくのがおすすめです!

模擬せりや、生しらすの即売や、しらすの試食など見どころ十分!



用宗漁港まつりでは、「模擬せり」が行われます。

模擬せりでは、魚を競り落とす活気あふれる雰囲気を体験することができ、じゃんけんで勝つと、お魚を持って帰ることが出来るのです。雰囲気を味わいたい子どもから、本格派の大人の方まで、みんなで盛り上がれる大人気のイベントです。

この日も模擬せりの時間になると、こちらのスペースでは特に大きな盛り上がりを見せていました。

他にも用宗漁港まつりでは、生しらすの即売、しらすの試食を出来るコーナーがあります。朝から長蛇の列ができる大人気のイベントですが、並ぶ価値のある絶品しらすをいただくことができますよ。

子連れで行くなら、体験乗船がおすすめ!



次にご紹介するのは、用宗漁港まつりで子ども連れに人気のイベント「体験乗船」です。

体験乗船では、先着1、000名まで、1人100円で漁師船に乗ることが出来ます。また、受付では救命胴衣を貸してもらえるので安心です。

漁船の上から気持ちいい波風を感じながら、海や静岡市を見渡す景色は格別。時間も15分くらいと、小さな子どもにもちょうど良い長さです。


小さな船は波があると少し揺れますが、海に出る楽しさを味わえます。

「こんな風に漁師さんたちはしらすをとっているんだね!」と、船に乗りながら子どもと一緒にしらす漁の雰囲気を楽しむことができますよ。

港で楽しむお祭りは、見どころ十分



このように子どもから大人までファミリーで楽しめる用宗漁港まつり。毎年多くの家族連れで賑わいます。

港で漁船を眺めながら、栄養満点で新鮮な本場のしらすを味わえるので、しらす好きにとっては毎年楽しみなお祭りといえるでしょう。

遠くからでも訪れる価値ある「用宗漁港まつり」、気になる方はまずは用宗へ訪れてみてはいかがでしょうか。きっと用宗で食べるしらすのおいしさに感動するはずです。

<ライター>

西山ココ
エステティシャンとして国内外で経験を積み、出産をきっかけにフリーライターに転向。自然豊かな場所で子育てをするため、静岡に移住。女性向け恋愛コラムや子育て、静岡情報を中心に執筆。



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