小学校での英語が必修となり、英語の早期教育に対する関心は高くなっています。

2008年度から始まった小学5、6年生を対象とした英語教育は、2020年度には、3、4年生に拡大され、全国の小学校で英語が必修となることが決まっています。

小さいころから英語を学ぶことで、日本人の英語力向上が期待される一方、英語教員が十分でないことや教員自体の指導力不足など、問題点も指摘されています。

静岡県では、こういった流れに対応しようと、新たな施策が考案されています。

静岡県は独自に英語指導資格を創設 全小学校に配置を目指す



2020年度から始まる小学3年生からの英語必修化を前に、静岡県では独自に英語指導資格=LETS(レッツ)を新設し、県内の320校すべての公立小学校にLETSを持った教員を最低一人ずつ配置することにしています。

英語に対応した新しい教員養成課程を修了した教員が採用されるのは、2023年度で、現行のシステムでは小学校3年生からの英語必修化の流れに追い付いていません。

そこで、静岡県では、現在の教員の中から、英語に堪能な教員を選考し、LETSを認定、英語教育のスペシャリストとして、各小学校でリーダー的な役割を担ってもらうとともに、英語の指導者として活躍してもらおうとLETSを新設することにしたのです。

「資格化」することによって、英語を教えることができる教員が増え、さらに教員の指導力がレベルアップしていくことで、子供たちがよりレベルの高い教育を受けることができるようになります。

小学3年生から英語が必修となる2020年度に向けて、静岡県では新たに学習時間を確保するため、夏冬休み期間に学習活動、土曜日の活用、週当たりのコマ数を増やすなどを検討していくということです。

沼津市は乳幼児向けの英語教室を新設 イングリッシュデビューを応援!



沼津市では、幼稚園や保育園で英語を学ぶ時間を設けている園が多く、さらに小学校1年生から外国人講師のALTによる授業が行われています。

入園前の乳幼児に英語ふれあい教室に参加してもらうことで、誕生後から途切れなく、英語を学ぶ環境ができるようになります。

教室では、何よりも「英語が好き!」と感じてもらうために、リトミックや体操の講師が、歌やリズム遊び、手遊びなどで、体を動かしながら親子一緒に楽しい時間を過ごしてもらうことを大切にしています。

国際色豊かな人材を積極的に育てていこうとする沼津市の取り組みは、他県からも注目が集まっています。

まとめ


グローバル化が進む中、小さいころから英語を学ばせ、子供に生き抜く力を身につけさせたいと考える親も多いことでしょう。英語教育の早期化は、今後ますます加速していくと考えられます。

いち早く英語の必修化に取り組んでいる静岡県。今後の動向が気になります。


※掲載している施策は、令和元年9月30日現在の情報です。
 最新の情報は、各市町村までお問合せいただけますようお願いいたします。

<ライター>

Mayu
元報道記者で農業・保育士経験を持つ。二児の母で、育児のかたわらライターをしている。好奇心が服を着て歩いているような人間。食べることが大好き!美味しいものを発掘するのが生きがい♡



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