日本は子育てに寛容ではない――。ある意識調査によると、子育て中の母親の約半数以上はそう答えたようです。このことからも分かる通り、現代日本では、子育て家庭に向けた支援制度の構築が急がれています。そんななか静岡県富士市は、子育て支援制度を充実させ、子どもを育てやすい環境を整えていることをご存知でしょうか? 今回は、同市が実施する独自の子育て制度をピックアップしてご紹介します。

こどもインフルエンザへの助成制度!



国が自治体へ接種をすすめる「BCG」「子宮頸がん」「日本脳炎」をはじめとした定期接種は、富士市ではほとんど無料で受けられます。ただ、自己負担額無料での定期接種はほとんどの地域が実施しており、自治体として最低限の取り組みだともいえます。

注目すべきは、富士市が助成する任意接種についてです。なんと富士市は、「こどもインフルエンザ(1歳から高校3年生)」の自己負担額を、接種1回につき”1,000円”差し引きしています。

季節性のインフルエンザを防ぐためには毎年予防接種する必要があるなか、こういった助成制度は家計にとって非常に助かる存在です。ちなみに全国平均で1回あたり約3,300円とされる接種費用ですが、富士市内の病院のなかには1,500円で実施するところもあります。

こども医療費の一部助成!



富士市では、こども医療費助成制度として、0歳から中学3年生までのお子さまを対象に、病気やケガなどで医療機関を受診するときの医療費を一部助成しています。通院・入院ともに、1回の自己負担金は一律で”500円”です(500円以下はその額、また保険診療対象内のみ)。さらに通院の場合、1カ月4回までは自己負担金が発生しますが、5回目以降は一切かかりません。

ただし、助成制度を受けるためには、子どもが生まれたとき、もしくは中学3年生までに転入したときに、市役所こども家庭課で「こども医療費受給証」の申請をする必要があります。受給証を持っていないと助成が受けられませんので、対象のお子さまがいる家庭は忘れずに申請しましょう。

「ブックスタートふじ」「セカンドブックふじ」の実施




ブックスタートとは、子どもと保護者が絵本に触れる機会を提供する活動のことです。これは、1992年にイギリスのバーニンガムではじまったとされ、以来、日本全国の市町村が取り組んでいます。またセカンドブックは、ブックスタートのフォローアップ事業としてはじまった活動です。

これらは、絵本を通して子どもと保護者のコミュニケーションを活性化し、心の健やかな成長を促すことを目的としており、富士市では2003年に「ブックスタートふじ(生後6カ月対象)」を、2011年には「セカンドブックふじ(3歳児対象)」を実施し、子育て環境の充実を図っています。

それぞれ市内複合施設のフィランセにて開催される、6カ月および3歳児健康診査の内容に含まれており、市内すべての赤ちゃんと保護者が対象です。この背景には、読書を楽しむまちを目指して同市が策定した『第二次富士市子ども読書活動推進計画』の存在があり、自治体が特に注力する制度となっています。


まとめ


このように静岡県富士市は、子育てを支援する独自の制度が充実しています。いずれもご家庭はもちろん、子どもにもメリットがある内容であり、子育て家庭には住みやすいまちといえるでしょう。もし子育てに不安を持っている方がいれば、富士市への移住を考えてみてもいいかもしれません。


※掲載している施策は、令和元年9月30日現在の情報です。
 最新の情報は、各市町村までお問合せいただけますようお願いいたします。

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