静岡県の中心市街、静岡市葵区。駿府城公園をはじめとし、浅間神社など歴史あるスポットが点在する街の中心部で生まれ育った森傑さんは、現在31歳。

幼少期から高校までを静岡市で過ごした森さんは、大学進学を機に地元を離れ横浜へ。その後都内の映像制作会社に就職したものの、結婚を機に自身の生まれ育った街へのUターン転職を決意します。

東京で培った経験を活かせる職場を静岡に見つけることができるのか? 手探りではじめた転職活動でJOB転職エージェントを利用し、現在は静岡市にある映像制作会社「SDTエンタープライズ」のCM制作のディレクター職に就き活躍されています。

東京から地元・静岡へと移住して1年と少し経過した森さんに、転職に至った経緯やご自身の生活の変化など、仕事にプライベートも含め、お伺いしてきました。

パートナーと自分にとって、ベストな場所で暮らすための“転職”という選択



――森さんは昨年8月に東京から静岡への移住をされたそうですが、きっかけを教えてください。

移住を視野に入れるに当たってのきっかけは、パートナーである彼女との出会いが大きかったです。彼女と交際を始めてから半年が経った頃、ふたりの将来のことを考えたことがあるんです。その時に、今の生活は続けられないなと思って。結婚して、理想の家庭を作るにはどうしたらいいか考えた結果、転職という結論にたどり着きました。

――当時の環境はお二人の将来には適していなかったんですか?

そうですね。そもそも仕事が本当に激務で、人間らしい生活ができていなかったんです。身体を壊すのも時間の問題といった感じでしたし、日々に追われる生活をしていました。彼女との結婚・将来的な子育てについて考えた結果、静岡への転職・移住が良いなと。

――静岡を転職先とした決め手はなんですか?

最終決定打は、条件の合う職場が見つかったことですね。自分自身が育った場所なので、住みやすく暮らしやすいことはよく知っていますし、そこで自分のやりたい仕事ができるならと思って、決めました。当時はお互い都内で仕事に就いていましたが、結婚を決めた彼女からも何の反対もされずに、一緒に辞めて静岡に家を購入してそのまま引っ越しました。

――パートナーの反対なく、転職・移住と決定されたんですね。

はい、一度も反対は無かったです。子育て面での安心感が、彼女の背中を後押ししたのではないかと僕は思っています。彼女は静岡にゆかりはありませんが、都内での子育てに不安を感じていたようで。彼女の出身が九州ということもあり、少しでも自然のある環境でのびのび育ってほしいというのが私の意見と合致し、二人とも願うところに落ち着きました。



生活は一新、家族と過ごす時間を大切に



――前職、現職ともに同業種間で転職をされていますが、相違点を教えてください。

移住を決意した当時、東京での仕事環境は本当に激務を極めるものだったんです。前職では映画・ドラマの制作会社に勤めていて、映画やドラマの助監督として5年ほど映像の仕事に携わっていましたが、ドラマの現場は本当にハード。日を跨いでの帰宅は日常的で、数ヶ月間は無休で現場に張り付くこともありました。撮影の日はもちろん撮影の無い日も準備に追われて、とても休める暇なんてなかったです。

――無休ですか!? 過酷な現場をご経験されたんですね。

はい。でも今は、東京時代とはまったくと言っていいほど異なった生活を送っています。夜が遅い日もありますが、自分の裁量で調整できる範囲です。

計画通りに遂行することを守ることが前提ですが、17時頃に帰る事もあります。これは今まででは考えられなかったようなことですね。フレックスのようなスタイルを導入した職場でもあるので、スケジュール管理も自分次第なんです。最近は19時とか20時には帰宅しています。

――以前では考えられないようなお話ですね、ちなみに居住地としての東京が恋しくなることはないんですか?

東京の方が良かったなと思うのは、最先端のものが東京に集結している事実に改めて気づいた時ですね。無い物ねだりにはなりますが、映像をベースにキャリアを考えた際には、もちろん東京が最先端の現場であるわけで。でもそんなに遠くないよね、東京。ということも知ってるんです。今はインターネットであらゆる最先端に触れることができるので、そういう情報に敏感になれば静岡でも問題ないかなって思います

――移住は奥様と森さんにとって、ベストな選択だったんですね。

はい、結果的にそう思います。実は転職活動時も、東京と静岡に1社ずつ内定をもらっていたんです。都内で別会社(インターネット広告の動画制作会社)に転職をするという選択肢もあったとは思いますが、それでも静岡を選んだ。結果として今の生活を見ると、精神的にも体力的にも余裕やゆとりが生まれていますし、なにより大事な家族と一緒に過ごす時間が格段に増えているので良かったです


新婚旅行時のお写真:森傑さん提供

――ちなみに、静岡での休日はどのように過ごされていますか? 生活スタイルの変化などはありましたか?

休日はもっぱらスポーツ観戦をしています。今の職場は基本的に土日休みなので、地元の中学時代からの友人と連れ立ってサッカー観戦をすることが多いですね。

静岡は車での他県へのアクセスも良いので、ドライブにもよく行きます。静岡市内から日帰り旅行に適したエリア内にたくさんの見どころがあるので、デートも兼ねて休日はリフレッシュするべく外に出て1日を過ごしています。


休日のお二人:森傑さん提供

――プライベートも充実されている様子がとても伝わってきます。奥様も静岡での生活に慣れましたか?

そうですね、知り合いのいない土地での生活に最初は不安だったと思いますが、今は徐々に友人もでき楽しく過ごしてくれている様子です。一緒に静岡に来てくれたことは本当にありがたいと思っています。

私ごとなんですが、最近子どもが生まれたんです。里帰り育児をしていた奥さんがもう少ししたら静岡に戻って来るのですが、今からソワソワしています。父として心情の変化はまだ無いですが一緒に住んだら変わるんでしょうね。



ふと思い立った転職活動では、“都心に縛られない”選択



――転職活動についてお伺いしたいのですが、活動中に不安だったことはありますか?

助監督をしている人が助監督ではなくなるときに、何になれるのか・できるのかという、先が読めないことに対して大丈夫かな? という気持ちにはなりました。漠然とした入り口からだったので、どう転ぶか全く予想ができなかったですし。もともとずっと転職は考えていたんです。でも、なかなか踏み出せなくて……。結婚するって決めてからは、不安を感じる隙も作らなかったですね。

――ちなみにJOB転職エージェントを利用してよかったことはなんですか?

ネット上では出てこない、知り得ない情報を教えていただいたことです。実は都内の他転職エージェントにも登録をしていましたし、さらに自分でweb上の情報検索もしていました。でも、今の転職先である「SDTエンタープライズ」のご紹介は、JOB転職エージェントさんでしか得られなかった情報だったと思っています。

――最初から同業種間での転職一本に絞ってらっしゃったんでしょうか?

そうですね。5年間映像をやってきたので、自分が培ってきた経験を活かせる同じ舞台を選びたかったというのもあって。ただ、ドラマの助監督以外での映像の仕事を希望していました。

やりがいは確かにありましたが、引き換えに消耗していく感じがどうしても否めなかったので。正直なところ、「SDTエンタープライズ」を担当の藤原さんにご紹介いただいた時は、働き方もクリーンな映像制作会社? そんな条件通りのところあるかな? と思いました。本当かなって。

――確かにすでにご経験されてる同業種ですもんね。ちなみに入社前のイメージと入社後のイメージにギャップはなかったですか?

それがまったくと言っていいほどないんです。最適で最善のご提案をいただけたなと思います。


CM撮影現場での森さん

視野が広がった今、クリエイティブを磨いていけたら



――では、現在のお仕事内容について教えていただけますか。

現在CM制作のディレクターをしています。常に数件を同時進行で抱えている状態です。ほとんどが現場は県内で、時折県外の仕事もあります。ブランディングから企画・撮影・制作、編集までを行っています。

――ブランディングから編集まで・・・つまり行程のほとんどに携わる形ですか?

そうですね、都内は分業が多いですが県内ではオールラウンドな対応をどうしても現場では求められる気はします。逆に色々なことを学べるのでありがたいです


現場スタッフと出演者へ細かく指示出しをする森さん。

――最後に、森さんの今後のビジョンを教えてください。

業界的に差別化が難しく、飽和状態にあるとも言える動画コンテンツの制作現場ですが、常に流行にアンテナを張って、根本からテレビの今後のあり方を考えていきたいなと思います。動画は決して廃れず、進化していくものだと思っているので。テレビCMの延長線上で作れるような、新しい動画の配信方法・取り組みをしていきたいですね。

――今の職場でそれは実現ができそうですか?

はい、会社的に新しいことに取り組む雰囲気はすでに作られています。今後はそれをどうにかして実行に移していくことが大事だと思っています。

私自身も動画を作るだけではなく、コピーライトやマーケティングセールスなど、スキルを磨いていかないといけないなと思いながら日々を過ごしていますし、さらにクリエイティブを磨いていきたいです。転職したことで余裕が生まれ、広げる事のできた視野で物事を見極め、吸収し生み出していきたいです。

森さんにとって、仕事面でもプライベート面でも、転職が大きな人生の契機であった印象を受けました。転職を通して、ご家族と過ごす充実した日常を手に入れられたということで、自分にとって、また家族にとっての“ベスト”を考えるきっかけを与えていただきました。

取材・文:kajo

<取材協力>
〇株式会社SDTエンタープライズ
静岡県静岡市駿河区中原563番地 静岡第一テレビ内
株式会社SDTエンタープライズ公式ホームページ


静岡の転職事情に精通したコンサルタントが、キラッと光る地場企業案件を紹介したり、書類・面談のアドバイス、企業との連絡・交渉をしますので、遠隔地での転職活動の強い味方です。東京でご希望の日時に面談(キャリア相談・情報提供)もいたします。

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