ヤマハがある、カワイがある、ローランドがある。静岡県は言わずと知れた音楽のまち。日本の真ん中で富士山があって農業も工業もさかんで海も山もあってなんでもあるぞ! の静岡県ですが、こと音楽産業については、世界的な音楽コンクールや音楽イベントが定期的に開催されており多くの財産の中でも特筆すべきものがあります。そんな音楽のトピックについて、子育て真っ最中のパパママに朗報です。

赤ちゃん連れOKの音楽プロジェクトを静岡市がプロデユース!



静岡市の「『まちは劇場プロジェクト』推進事業」をご存知ですか? 静岡市では、2025年をひとつの目標として「2025 年に 総人口 70 万人を維持」を掲げています。

同市は平成15年に清水市と合併、平成18年には蒲原町と合併し70万人都市になりました。しかし今年の5月発表の最新データでは約69万6千人と70万の大台を切っています。

この合併後の70万を守るべく、人口の増加とまちの活性化をはかるため平成27年に「静岡市総合戦略」を打ち出しました。子育て世代に嬉しい「赤ちゃん連れOK!」のコンサートを開催している「『まちは劇場』プロジェクト推進事業」は、この「静岡市総合戦略」の重点事業に位置付けられています。

参照:静岡市公式ホームページ(静岡市の人口・世帯)

地元楽団と市のコラボレーション



同プロジェクトのもと、静岡市は地元の交響楽団「静岡交響楽団」と連携し、音楽をきっかけとした地域の魅力づくりに力を注いでいます。

「静岡交響楽団」は県内初のプロオーケストラとして1988年に設立されました。以来、できるだけ多くの人々にクラシック音楽に触れてもらおうと、県をはじめ各種団体主催のイベントに多く関わっています。

「まちは劇場」プロジェクトでは、この度ご紹介している「0歳から入れる!親子クラシックコンサート」の企画・制作のほか、「まちかどコンサート」「学校訪問コンサート」等で演奏を重ね、県民への音楽文化の浸透に貢献しています。

参照:静岡市公式ホームページ(「まちは劇場」プロジェクト推進事業 まちは劇場コンサート事業)

楽しい曲構成、嬉しい配慮 「0歳から入れる!親子クラシックコンサート」



「未就学のお子様はご遠慮ください」・・・クラシックコンサートの案内の、たいてい一番下あたりに記載されている留意事項です。ご紹介した静岡交響楽団の出演案内ページにも載っています。

でも大丈夫!「0歳から入れる!親子クラシックコンサート」の最新チラシをご覧ください。「お子さんが泣いても・・・だいじょうぶ!」「途中入場も退場も・・・だいじょうぶ!」など、小さい子どもを抱えるママパパには涙が出るほどうれしい言葉が記載されています。

曲構成も、耳に馴染みのある定番や、子どもたちの大好きな曲を積極的に取り入れたり、みんなで合唱できるスタイルにしたりと、小さな子どもたちを飽きさせない工夫が随所に見られます。演奏時間も休憩なしの1時間ジャスト。集中力の持続に程よい長さです。 

まとめ


行政のまちづくり戦略と密接に結びついた取り組みとして、主に静岡市の事例をご紹介しましたが、その他にも、三島市や沼津市等でも教育委員会等の主催で赤ちゃん連れOKのクラシックコンサートが開催され、大変な反響を呼んでいます。

「子どもが小さいうちはクラシックコンサートなんて我慢しなくちゃ」と諦めていたみなさん、静岡でなら家族ぐるみでウェルカムです。家族一緒に良質の音楽を体感すれば、明日の笑顔は間違いなし。次回「『まちは劇場』0歳から入れる!親子クラシックコンサート」開催は11月です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照:静岡交響楽団公式ホームページ

<ライター>

鈴木潤子
三度のゴハンより音楽が好き。僅差でゴハンももちろん大好き! 将来自分のラジオ番組を持ちたいなーとあちこち根回し中です。ワールドワイドに突っ込んでいきます! よろしくお願いします!



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