洗濯板が洗濯機に、かまどがIHに、トースターがオーブンレンジに、ほうきが掃除機に、蒸気機関車がリニアに……技術革新は人々のあくなき便利さ追求によって進められてきたと言えるでしょう。

工業製品分野だけでなく「ラクで便利になったらいいな!」という人々の願いは食べ物の世界でも同じ。今回は日本の便利な食生活を応援して来た静岡の産業をご紹介します。

大好きツナ缶!



どこの家庭でも常備しているといっても過言ではない「ツナ缶」! 洋風にも和風にも中華風にも合うオールマイティな食材です。

「ツナ(tuna)」はマグロやカツオを指す英語の総称で、静岡県で生産されるツナ缶は焼津や清水港で水揚げされるマグロ及びカツオを原材料としています。

みなさんにポピュラーなツナ缶の生産量全国シェアトップを飾るのは我が静岡県! 平成28年における全国のまぐろ類缶詰の生産量は全国シェアの98.6%を占め、堂々の一位です。(静岡県24,987.6トン、全国合計25,337.9トン)

また静岡メイドのツナ缶は海外でも大活躍。輸出量、輸出額ともに日本一です(442,481キログラム、4億5654万円。平成28年データ)。

参照:静岡県公式ホームページ(まぐろ類缶詰の生産量日本一)

参照:静岡県公式ホームページ(まぐろ及びかつお缶詰輸出日本一)

チューブマヨネーズも静岡から!



ツナ缶自慢の次は、ツナ缶のよきパートナー マヨネーズ。このマヨネーズも実は静岡県と深い関係が。

今でこそ当たり前になったチューブ入りマヨネーズですが、なんと世界で初めて生産・発売したのは静岡県! 日本に登場した頃はびん入りや袋入りの状態で、一般家庭でもあまり消費は伸びていなかったそうです。

本格的に需要が伸びたのは戦後、欧米の食文化が入り始めてから。1956年にSSKフーズ(静岡市清水区)の前身である「清水食品」がチューブ入りマヨネーズの発売をスタートさせると、その後の植物油の主原料である大豆と菜種の輸入自由化とあいまって、マヨネーズの消費は飛躍的に伸びていきました。

レトルト食品出荷額も!



以前は手抜きの代名詞のように言われた時代もあるレトルト食品ですが、人々の嗜好の多様化や加工技術の発達によって、栄養が損なわれていないもの、カロリーが管理できるものなど品質も栄養価も高い優れモノがどんどん開発、発売されるようになりました。

また保存期間が長く非常食に最適なものも開発されているので、防災食として一家に数食は常備されていると安心です。

ところでレトルト食品の平成27年度全国出荷額は2200億300万円。そのうち静岡県の出荷額は239億8800万円と全国トップ。

以前お勧めの非常食として本メディア内 にてご紹介した三立製菓(本社・静岡県)の乾パンと合わせれば最強の防災セットになりますね!

参照:静岡県公式ホームページ(レトルト食品の出荷額日本一)

食生活を快適にしてくれるものは他にも!



わたしたちの食生活を快適にしてくれる応援部隊は、これだけではありません。

ちょっと手を加えれば簡単に我が家の料理に変身できる「そうざい材料セット」も、コロッケや天ぷら等、いわゆるスーパーの出来合いのおそうざい「調理食品」も、静岡県民の年間支出金額は日本一。

1960年、日本で最初にインスタントコーヒーが製造されたのも静岡県三島市の森永製菓株式会社三島工場。便利なものを作るのも消費するのも静岡県は日本一なんですね!

参照:静岡県公式ホームページ(そうざい材料セット年間支出金額日本一)

参照:静岡県公式ホームページ(調理食品の年間支出金額日本一)

まとめ


今回は静岡発の便利な食べ物をまとめてみました! どうしてこんなに便利な食材を生み出せたかといえば、静岡県がもともと有している豊かな資源があってこそ。

富士山を中心とした豊富な水、森林、多くの工場立地、交通の要所、海や山の生み出す幸、観光名所の数々……。便利というのはつきつめればストレスフリーな生活です。あなたが求める理想の生活は静岡にあり! 

静岡が与えてくれる便利なライフスタイルで、ストレスフリーの生活を始めてみてはいかがでしょうか。

<ライター>

鈴木潤子
三度のゴハンより音楽が好き。僅差でゴハンももちろん大好き! 将来自分のラジオ番組を持ちたいなーとあちこち根回し中です。ワールドワイドに突っ込んでいきます! よろしくお願いします!



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