子育ては「24時間365日休みナシ」の大変なお仕事です。特に赤ちゃんを連れていると大変なのが外出ですよね。ミルク用のお湯を持って、オムツ交換台のある場所を調べて……と、気軽に出かけられるものではありません。

そうなると、ついつい家にこもってしまいがちになっていませんか? 待機児童の解消や育児支援など様々な問題解決が叫ばれていますが、実際に子育てをしている人には、まだまだ「優しさ」が足りないと感じます。

しかし、富士宮市が2016年から実施している子育て支援のひとつ「ふじのみやベビーステーション」は、そんな子育てパパ・ママの心強い味方になってくれる制度です。今回は、そんな「ふじのみやベビーステーション」についてご紹介します。

「あってよかった! 会えてよかった!」ふじのみやベビーステーションとは?



富士宮市内でよく見かける「ベビ*ステ」のステッカーやのぼり。これは、富士宮市を拠点として、子育てママを支援するNPO法人「母力向上委員会」と富士宮市が運営する、富士宮市の独自の「子育てに強いまちづくり」の制度です。

「我々の生活で一番身近になっていて頻繁に訪れる場所はどこだろう?」そう考えたときに挙げられたのがコンビニでした。街の至るところにあるコンビニで、オムツを交換したり、ミルクを飲ませることができたら、どんなに楽か、その「ママ目線の発想」で生まれた制度が、ふじのみやベビーステーション略して「ベビ*ステ」なのです。

ベビ*ステののぼりやステッカーを掲げているお店は、以下の3つをクリアしていることが条件となります。



・ふじのみやベビーステーション講習会の受講(スタッフへの「子育て世代への気配りのコツ」の周知)
・ミルク用のお湯の提供
・紙おむつの販売


これらを、生活に身近なコンビニから発信することで、富士宮市が掲げる「育ててよし」「寄ってよし」という、住民はもちろん富士山のふもとであることから、観光客にも優しいまちづくりを目指しています。富士宮市が発信となり、この活動を全国に広めるために、日々奮闘中なのです!

ふじのみやベビーステーションはどこにある?



現在ベビ*ステの認可登録されているのは、富士宮市内のコンビニ39箇所に加え、公共施設の富士宮市役所など全5箇所、道の駅朝霧高原もベビ*ステの認可施設となっています。市内のコンビニはもちろん、今後は民間施設への展開も視野に入れているそうです。

現在は試験的に、富士宮信用金庫北支店・お客様相談プラザがベビ*ステとして認可されています。銀行も、子育て中に行く機会の多い施設なので、今後の広がりに期待したいところです。

まとめ


今回は、富士宮市が実施する独自の子育て支援制度「ふじのみやベビーステーション」を紹介いたしました。24時間おむつを替えられる、お湯を持っていかなくても大丈夫というだけでも、外出のハードルがグンと下がるのではないでしょうか。

また、現在富士宮市では、ベビ*ステに認可されたコンビニに対し、格納式おむつ交換シート又は着替え台、固定式子ども用椅子、紙おむつ専用ダストボックスなど、より子育てをしやすい環境をつくるコンビニに対して、改修費用の一部を補助する制度を行なっています。

まだまだ課題は多いですが、コンビニでおむつ交換やご飯を食べさせられるようになったら、気軽にお出かけできるようになりますね。 全国でこのベビ*ステ制度が広まるように、富士宮市には頑張ってほしいところです。

参照:富士宮市公式ホームページ(ふじのみやベビーステーション)


※掲載している施策は、令和元年9月30日現在の情報です。
 最新の情報は、各市町村までお問合せいただけますようお願いいたします。

<ライター>

とってぃ
2016に誕生した息子を溺愛するイクメンライター。平日昼間はサラリーマン、早朝はライター兼ブロガー兼コンサルタントとして活動中。静岡東部のパパ目線での子育て情報を中心に執筆。



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